【番外編】僕の新しい家族【累】

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「では、失礼しますね」


そう言ったしのぶは瑠都の腕に注射を刺して血を抜いていく。いつも瑠花に腕を喰い千切られる瑠都からすると痛くも痒くもない。瑠都が終わると次は瑠花の番だ。瑠都がいない時は自分の腕を引きちぎってでも食べて我慢するため痛みへの耐性はついている


無事に血を抜き終わった2人は外で待っていたアオイに連れられ1つの部屋へと連れていかれた


「ここを使ってください。それと、何か不便なことがあれば聞いてください。...昼間はなるべくこの部屋にいた方がいいでしょう。貴方方がここにいる理由を知らない隊士に見つかれば面倒ですから」

「ありがとうございます、アオイさん」

「...お礼など結構です。私はしのぶ様の指示に従っているだけですので。では」


ぶっきらぼうにそう言い捨てたアオイは部屋から出ていった。彼らは用意されたベッドに座る。疲れが出たのか、瑠都はベッドに寝転んだ途端急な眠気に襲われた。人に近い鬼である瑠都は多少の睡眠が必要なのである


「ごめん瑠花。少し寝ていいかな？」

「うん、いいよ。おやすみ、瑠都」


目を瞑った瑠都からすぐに寝息が聞こえてきた。瑠花は夕焼けで紅くなった窓を見つめながら呟いた


「...猗窩座」

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