瑠花と瑠都の話~炭治郎との再会編~ ページ1
「瑠花、何してるの?」
「瑠都...あのね、そこで人が怪我してるの。血の匂いが濃くて、理性を失いそうで怖い...!」
累の血が濃い瑠花にとって、人の血は誘惑そのものである。特に今日のあの人間からは稀血のような匂いがすると、瑠都も感じとっていた。瑠花は自分の腕に噛み付いてその食欲を耐えている。でもそれも時間の問題だと悟った瑠都は怪我をしている人間の元へと急いだ
「...大丈夫ですか?」
「あ...」
近くに寄ると匂いが濃くなったため、人間の血が濃い瑠都でさえも頭がクラクラとする。稀血の中でも特別な血の持ち主なのだろう。瑠都は着物の袖で鼻を抑えながら人間に言った
「山の麓まで着いていきます。歩けますか?」
「あ、はい。ごめんなさいね、坊や」
幸い怪我をしているのは腕らしく、彼女は持っていた布を巻いて応急処置をした。瑠都はゆっくりと山の麓まで降りていく。麓へ着く寸前、鬼が姿を現し、目の色を変えて女性に飛びついていった。後ろから着いてきていた瑠花がその鬼の動きを封じる
「瑠都!今のうち!」
「ありがとう、瑠花!」
瑠都は女性の腕を引いて走り始める。夜明けまでもうすぐだ。早く家に帰らなければならないというのに、と瑠都は焦っていた。無我夢中で走り、麓に着くと瑠都は女性がお礼を言っているにもかかわらずそれを無視して瑠花の元へと急ぐ
「瑠花!」
「瑠都!あの人は?」
「麓まで送った。それにもうすぐ日の出だ。早く帰ろう!」
「うん!」
人間の血が濃い瑠都でさえ太陽の光を浴びる事は出来ない。鬼の血が強い瑠花は尚更。2人は走ってAが死んだ後からずっと住み続けている家に入る
「間に合ったぁ...!」
「ははっ、ギリギリだねっ」
そう言って笑いあった2人の元に一通の手紙が届いていた
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アオイ - 更新頑張ってください! (2022年1月6日 9時) (レス) @page26 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - nerineさん» 死なないでください!笑。ありがとうございます!期待に応えられるように頑張りたいと思います! (2020年3月25日 1時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
nerine(プロフ) - 初コメ失礼します!神作過ぎてもう死んじゃう←とっても楽しく読ませてもらってます。体調に気を付けて、無理のないように更新頑張ってください!応援してます!! (2020年3月25日 0時) (レス) id: b9ed9857b8 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 輪廻さん» 長いこと更新していなかったので勝手に完結になってました!すみません! (2020年2月26日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 良いところで終わり?!気になる! (2020年2月24日 22時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月28日 22時