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「おやおや可哀想に。こんな所で何をしているんだい?」
「...死にたいから、家から出たの」
光を失った目、まるで生きることをやめた目が童磨を捕える。その瞳がどうも気になって仕方ない童磨はウジ虫だらけの少女の頬を撫でた
「俺が救ってあげよう!もう大丈夫。君は死なない。いや、俺が死なせないよ」
「何、それ。身勝手すぎない?」
「身勝手だね。でも"人間"はみんな身勝手だろう?」
俺は人間じゃないけどね、と付け足す。少女を軽々と抱き上げた童磨は走り出す。向かう先はもちろん童磨の家である。じたばたと暴れる少女を簡単に押さえつけると童磨は少女を見つめた
「こらこら、そんなに暴れたら落ちてしまうよ。少し大人しくしてくれないかな?」
殺気を向けられた少女は真っ青になり、黙り込む。静かになった少女を見て満足げに微笑んだ童磨は颯爽とその場から姿を消した
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2023年6月12日 19時