story 41 ページ42
No side
2人の子供の鬼は手を繋いで森を走る。もうすぐ夜が明けてしまう。鬼としての本能、太陽を避けようとする身体が無意識に暗闇を探している。ふと、近くに寺のような建物があり、2人はそこへ駆け込んだ
「ここまできたらだいじょうぶかな?」
「たぶん。ねぇ、るか。なんであかざはぼくたちをにがしたのかな?」
「わかんない。でも、あかざはやさしい」
猗窩座は単純にこの子たちを気に入っていたのだ。本当は一緒に暮らしたくて声をかけた。だが、Aに逃げろと言われていた2人が猗窩座を拒否した。それにショックを受けた猗窩座は追ってきた冨岡義勇を足止めし、2人が逃げれる時間を作ったのだ
「ここ、だれもすんでないみたい」
「じゃあ、ここでくらそう!ると!」
「うん!ふたりでいっしょに。かあさまととうさまはぼくたちのことみてくれてるもんね」
「そうだよ!いいこにしてたらかあさまととうさまがよろこんでくれる!」
2人が会ったことの無い父親をとうさまと言って尊敬するのはAが累の話をたくさん聞かせていたからだ。自分の父親は自分の嫁を愛し、自分たちを作ってくれた。自分たちが今ここにいるのは、母親を愛した父親のおかげだと思っているから。Aは短い期間の中で母親としての仕事を全うしたのだ
「がんばろうね、ると!」
「うん!がんばろうね、るか!」
彼らが人間に慕われるようになるのは、また別の話である
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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月14日 12時