story 4 ページ5
「よお、A。そろそろ夜になるぞ。今からどこに行く気だ?」
「あ、義兄さん。えっと...累に許可は貰ったので、少し食料の調達をしに町へ」
「なるほどな。行ってこい。あ、帰ったら俺ん所来いよ」
「??はい、わかりました。行ってきます」
人面蜘蛛の義兄さんとは基本的に会わない。1度だけあの人の住処に行ったことがあるけど、小さな人面蜘蛛に襲われそうになって逃げて帰った。それを累に説明すると蜘蛛に刺されてないか心配された。その後義兄さんが酷い目にあったと聞いて、迂闊にあそこに行くのはやめたのだ。憎まれていても仕方ないはずなのに義兄さんはとても優しい
「えっと、何食べようかな」
累に手渡されたお金を握りしめて歩く。このお金はどうしたのかと聞くと殺した人間のものを取ったのだと言う。自分が殺して取ったわけではないが罪悪感に苛まれる。でもそんなことを気にしていたら彼らとは生きていけない気がして、町で売られていたおにぎりを買った
「美味しい!」
「うめえか嬢ちゃん!この辺じゃ見かけねえ顔だな。旅でもしてんのか?」
「え、あ...はい!ちょうど町を見つけたのでご飯を食べようと思って」
「1人で大変だなあ。もう1個おまけだ。食え食え!」
そう言われて手にもう1つ、しかも大きめのおにぎりを置いてくれた。大きめだったため帰って食べようと思い包みに包んでいるといきなり腕を掴まれる
「きゃ!何...」
「炭治郎!!お前いきなり女の子の腕掴んで何してんだよ!!羨ましいなこの野郎!!」
炭治郎、と呼ばれたその男の子は強く私の腕を握るため離してくれない。彼の目つきはとても鋭くて、何が何だかわからなかった
「君、鬼がどこにいるか知ってるだろ?」
そう言われてやっと彼の持つ刀に気づいた
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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月14日 12時