【鬼滅の刃】僕の新しい家族【累】

story 39 ページ40

炭治郎さんへ


お久しぶりですね。元気になさっているでしょうか。貴方がこの手紙を見る頃、きっと私はこの世にいないでしょう。あの時は冷たく接してしまって申し訳ございませんでした。あの頃の私は、信じられるものが累しかいなかったのです。親に捨てられ、遊郭で働いていたにもかかわらず怖くなって逃げた私を、絶望の底から救い出してくれた累を愛するしかなかった。今でも彼のことを愛しています。ただ、炭治郎さんに初めて出会った時、もっと貴方に早く会えていたのなら、なんて考えてしまいました。俗に言う一目惚れ、というものでしょう。この気持ちが累を裏切るものだと理解してしまった私は、貴方を避けることしか、貴方に冷たくするしか方法がなかったのです。御無礼を働いてしまったことをお許しください。貴方方に累が殺された後、私は鬼舞辻無惨様の別荘で暮らしておりました。そこで子供を身篭っていたことを知り、瑠花と瑠都を産みました。人間が鬼の子を孕んでしまったがために、私の身体は日に日に弱くなっていっています。手紙を書くのにも体力を使ってしまいます。瑠花と瑠都のこれからの成長が見れないのはとても残念です。そこでお願いがあります。どうか、瑠花と瑠都を殺さないでください。2人には人を食べるのはいけないことだと、そして静かに2人で幸せに暮らしなさいと伝えています。炭治郎さんなら、この約束を守ってくださると信じています。
最後に、炭治郎さん。貴方のことを心から慕っておりました。これからも誇り高き剣士として、頑張っていってください。


Aより

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