story 37 ページ38
炭治郎side
とある山を冨岡さんと歩いていると前から嗅いだことのある2つの匂いが近づいてくる。刀を構えて立ち止まると2人の子供が来た。俺はその姿を見て目を見開いた
「っ、何故...Aさんにそっくり...?」
「...竈門、あれは」
「あの、もしかして...たんじろうさん?」
片方のAさんにそっくりな男の子が俺の名前を呼んだことにさらに驚いた。女の子は近くの木に身を寄せて怯えながら俺たちを見ている。男の子がおずおずと懐から手紙を取り出し、俺に渡してきた
「か、かあさまがっ...たんじろうさんってひとにあったら、わたしてほしいって...」
「っ、え?母様?えっ、君たち...」
「あ、ぼく、ると。あっちは、るか。Aかあさまと累とうさまのこどもです」
その子が言ったその言葉を聞いて俺と冨岡さんは言葉を失った。あの子があの鬼の子供を身篭ってしかも産んでいたなんて、信じられなかった、いや、信じたくなかった。いつか会えたら、あの時のこの気持ちを伝えようと思っていた。鬼じゃなくて俺を選んで欲しいとあの時言うべきだったんだ
「あ、あの、じゃあ、ぼくたちはこれで、」
「待って!君たちのお母さんは、Aさんはどこにっ?」
「......さっきしんじゃった...。このさきにあるいえにいる...」
そう言われて俺は無意識に走り出していた。冨岡さんは2人を気にしながら、俺に着いてくる。Aさん、最期に貴女の顔を見せて欲しい。そう思いながら無我夢中で走っていると冨岡さんに後ろから名前を呼ばれ、驚いて立ち止まると俺の足元に金色の扇が刺さっていた
「鬼殺隊かな?」
扇の持ち主である鬼を見て俺は目を見開く
その鬼は腕にAさんの遺体を抱えていた
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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月14日 12時