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story 26 ページ27

貴方side


暗闇の中、ポツンと1人累が立っているのを見つけて私は走る。でも、走っても走っても一定の距離以上には近づけない。私に気づいた累が優しく微笑んで言う


『A...愛してるよ』

『...累?私も、私も愛してるよ。ねぇ、どこに行くの?置いていかないでっ!』

『...また会おう』


そう言って累はゆっくりと消えていった


目を覚ました私は勢いよく飛び起きた。どうやら誰かの家らしい。綺麗な布団に寝かせてくれていたようだ。キョロキョロと周りを見渡すも知らない景色ばかり。累は?累はどこ?フラフラと立ち上がって縁側へと向かうと後ろから腕を引かれる


「...え、?」

「...どこへ行く気だ?」


私の腕を引いたのはあの時、累に糸で縛られて身動きが取れなかった時に解放してくれた鬼。赤い瞳に見つめられて少しだけ怯んでしまう。なぜこの人がここにいるのだろうか。それにしても累はどこにいるのだろうか。そんな疑問ばかりが生まれる。そしてキョロキョロとまた周りを見渡し始めた私にその鬼は言った


「累は死んだ」

「っ、え?そんな、嘘ですよね?累は、累は強いのにっ」

「下弦の鬼が強い?そうだな、普通の鬼よりは強いであろう。だが、上弦や私には叶わないほど弱く脆い」


鬼は淡々と答えるが何も内容が入ってこない。累が、死んだ?嘘でしょう?2人で幸せに暮らすって言ったのに。貴方と子供を作って幸せな家庭を作るって決めてたのに。約束を破って死んでしまったの?


「あ...あ、いや、いやああぁぁぁあ!!累、累ぃぃ!なんでっ、うぅ...貴方がいないと、意味無いのにっ...!!」


置いていかないで


もう私を一人ぼっちにしないでよ

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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