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story 21 ページ22

「あ...累」

「...何?」


頭と身体がくっついて元に戻った累の着物の裾を軽く引っ張ると冷たい目で見つめられる。ひゅ、と息が詰まりそうになるが耐えて強く握りしめた。そうだ、私は止めるために来たんだ。もう累には人を殺して欲しくないから。特に炭治郎さんは殺して欲しくない。なぜだか分からないけどそう思う


「まだ僕の邪魔をする気?」

「...ごめんなさい、ごめんなさいっ、でも、私っ...累が人を殺すのを見るはもう耐えられないっ」

「...は?」

「あの人、炭治郎さんは殺さないで。ね?ここから離れようよ。もっと遠いところで2人で静かに...」

「A、今なんて言った?」


強い力で地面に押し倒されて両手で首を絞められる。息ができない。涙目になりながら累を見つめるも累は力を弱めそうになく、目がとても怒っていた


「ぅ、がっ!」

「あの人間を殺すな...だって?嫁の分際で何を言ってる?嫁なら嫁らしく僕だけを見て僕だけを愛してくれればいいのに、他の男にうつつを抜かすなんて、僕の愛し方が悪かったのかな?」


どんどん首を絞める力が強くなっていく。酸素が身体に回らないためか、意識が薄れてきた。このまま累に殺される?愛する人の手で殺されるのなら本望?


いや、そんなことはない


私は累と共に生きたいと、そう願ったのだから


私は力を振り絞って累の顔を自分の方に引き寄せる。いきなり動いた私に驚いたのか、累は首を絞めていた手を離した。ちゅ...と累の唇に軽くキスを落とした瞬間、力が抜けて私は後ろに倒れ込む。急に空気が入ってきたからか咳き込む私を強引に起こした累はキスをしてきて舌を侵入させた


「ん、ぅ...ふぁ、んんっ、」


ねぇ、累。こうやって私を愛してくれるじゃない。私はそれが何よりも嬉しいの。そして何よりも願うのは貴方と平和に暮らすことだけなんだよ

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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