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story 2 ページ3

「母さん、父さん、兄さん、姉さん。紹介するよ、僕のお嫁さんになる子だよ」


いきなり連れてこられて驚いている私に構わず嫁だと紹介し始めるこの子。お母さんであろう女の鬼が私の元にやってきて優しく微笑み、蜘蛛の体で頭は人間の鬼が興味深い顔をしながら私の顔を覗き込む


「あら、可愛らしい顔をしている子ね!」

「累、こいつ人間か?あの方に頼んで鬼にしてもらえばいいじゃねーか」

「そうだね。明日行くよ」

「わ、私...鬼になるんですか?」


鬼になるなんて嫌だ。そう思い累と呼ばれた私を嫁だという鬼に向かって首を横に振る。するとやはり嫌だったのだろう。累は私の首に手をかけ、軽々持ち上げた


「う、がっ!...あ、ぅう!」

「は?どういうこと?僕に逆らうの?ねぇ、何か言ってよ。まあ言えるとは思わないけど」


強くなる累の力。脱力していく身体はもう死ぬことを受け入れている。先程と同じように大人しく目を瞑ると累からクスクスと笑う声が聞こえ、地上に降ろされて優しく抱きしめられた


「ゴホッゴホッ...はっ、はぁっ、」

「いいよ、人間のままで。でも勝手に死ぬのは許さない。君は僕の手で殺すから」


月明かりに照らされる彼の赤い瞳は楽しそうに笑っている


私はこの日から累に囚われた

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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