story 12 ページ13
「ねぇ、兄さん。どういうこと?」
私を抱き上げたまま器用に糸の上に乗って義兄さんに問いかける。青ざめた義兄さんは何も言えなくなって黙り込む。それとは逆に黄色の髪の鬼殺隊の人が私を指さして叫んだ
「あー!!あの時のっ!!やっぱり鬼のこと知ってたんだな!!」
「...Aの知り合い?」
「いや、知り合いというか...町で会っただけだよ」
あの時の、確か名前が炭治郎という人と一緒にいて、嘘ついてる音がすると言った人だ。嘘ついてる音って何?と、今でも疑問に思うのだけれど
「兄さん。あの人間を殺したら、罰は軽めにしてあげる。ただ、Aを怖がらせたことだけは絶対に許さないからね」
「...ちっ、わかったよ。あと、あの男は時期に蜘蛛になる。死んだも同然だ」
「はぁ!!??俺蜘蛛になるの!?死ねよお前!!!」
泣き叫ぶ鬼殺隊の人を無視して累は私を連れて森の奥へと立ち去る。黄色の髪のあの人の叫び声が聞こえるが、聞かないように耳を塞いだ。聞いてしまえば彼が苦痛に耐える声が聞こえてしまいそうだから
「チッ...どいつもこいつも邪魔するなよ。僕の静かな暮らしをさあ!」
「っ、累...」
私を抱き上げている腕に力が入る。累の爪が皮膚にくい込んで血が流れ出るが怒りが強いからなのか累は気づいてくれない
「いたっ、痛い、累っ!!」
「っ!...あ、A」
「累...もう、逃げようよ。一緒に逃げよう?」
「...は?なんで僕が人間から逃げなきゃいけないんだ?あぁ、殺せばいいんだ。この森にいる全員。この手で殺してやる」
そう言って狂った瞳をした累はもう止められないのだろうか
2196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月14日 12時