お前の天ぷらもうめえな! ページ9
「おばあちゃん!今日は私にご飯作らせて貰えませんか?」
「構いませんよ〜」
そう言ったおばあちゃんに連れられて台所へと向かう。台所に着くと作ろうと思っていたものの材料が既に置いてあったため、少し身震いした
「今日は天ぷらにする予定だったので置いておりますが、他のものをお作りになられるのなら手配しますよ」
「あ、いえ!大丈夫です!」
「そうですか。では、お任せ致します。若いとは良い事ですねぇ」
どうやらおばあちゃんは私の気持ちに気づいていたようだ。天ぷらは伊之助がここに来てから好物になった食べ物。作ってあげたらどんな顔するのか気になってしまって禰豆子ちゃんに話だけ聞いて貰ってたけど、まさかおばあちゃんにも聞かれていたとは...
そう思いながら料理に取りかかる。お米を洗って炊き始める。そしてさつまいもやごぼう、茄子などの野菜を切っていき、海老の殻を割っていく。その作業を終えて、小麦粉、溶き卵、片栗粉などを混ぜたものに付けて熱した油の中に入れていった。揚げながらお吸い物を作っていると炊けたご飯の良い匂いがしてきた
「よし、こんなもんかな」
「できましたか?」
「わ!おばあちゃん。できましたよ!」
「それでは運びましょうねぇ」
「うー!」
いつの間にか来ていた禰豆子ちゃんと3人で彼らの所へご飯を運ぶ。美味しいって言ってくれたら嬉しいなあ。そう思いながら襖を開けると善逸を追いかけている伊之助にそれを止めようとする炭治郎の姿が目に入った
「皆様お夕飯の時間ですよ」
「天ぷらじゃねえか!!」
天ぷらだと知った瞬間、伊之助は大人しくなる。私は伊之助、禰豆子ちゃんは炭治郎、おばあちゃんは善逸の目の前にお膳を置く。すると伊之助はいただきますも言わずにガツガツと食べ始めた
「...なんか、いつもとちげえ」
「確かに。天ぷらの匂いの中に微かにAの匂いがするな。作ってくれたのか?」
「あ、うん。美味しい?」
私がそう言うと善逸と炭治郎はとても美味しいと言ってくれる。だが、伊之助は黙ったままだ。やっぱりおばあちゃんとは違うのかな...そう思っていると口に当たるさつまいもの天ぷら
「うめえ。おまえも食えよ」
「えっ、」
無理矢理口に突っ込まれ、モグモグと食べる。自分で思うのもなんだけど美味しい
「また作れよ!」
「もちろん!」
こんな幸せがずっと続きますように
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かまぼこさんリクエストありがとうございました!
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シルバーウルフ - 黛パフェさん» リク大丈夫ですか!?伊之助で拘束系ヤンデレをお願いします。 (2021年2月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
にわかですが - や、やっぱ伊之助は可愛いよ。うん。ぎゅーってしてあげたい。 とにかく可愛いよね 作者さん本当ありがとうございました! (2020年2月19日 20時) (レス) id: c2d2cfd7cc (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 名無し56915号さん» 可愛くてかっこいいなんて伊之助は罪な男ですよ。ありがとうございます! (2019年9月4日 21時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56915号(プロフ) - 伊之助かわいーしかっこいいですよねーわかります!まじわかります!めっちゃもう好きです!更新がんばってえください!楽しみにしてます! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 2fc398b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - かまぼこさん» おばあちゃんは人生の先輩なので笑笑。あーんするのも彼は無意識です!笑笑。よかったです!ありがとうございました! (2019年8月9日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月31日 9時