あの被り物の裏には ページ8
私の太ももに頭を乗せてスヤスヤと気持ちよさそうに眠る伊之助。普段、猪突猛進!猪突猛進!と何故か2回叫びながら炭治郎や善逸に突っ込んでいくのだが今日はどうやら寝足りなかったらしく、おばあちゃんの手伝いをしていた私の腕を引っ張って寝室に連れてきた。全くもって不本意である
「でも本当...こーんな綺麗な顔してるのになんで男の子なのかな」
眠る伊之助の頭を撫でながらそう思う。んん、と声を漏らしながら寝返りをうって私のお腹に顔を埋める。触覚が人よりも優れている伊之助は寝ている時も気配を感じとることができるらしい。そんな伊之助がここまでぐっすり眠っているということは完全に私に心を許しているという証拠なのだろう。そう思ったら自然と頬が緩んでしまう。可愛いなあ、と思っていた時だった。私の隣に置いてある猪の被り物を見て、1度だけでも被ってみたかった気持ちが蘇る
「少しくらい...いい、よね?」
普段彼が被っているそれをとって被ってみる。うわ、ほぼ真っ暗。触覚が優れていると視覚を奪われてても動けるのか。すごい!!と感動しているとガサッと言う音が頭の上でした。何かが入っているらしく、それを脱いで中身を確認する。するとそこには雑に折り畳まれた紙があった
「...何だろこれ。字の読み書きができない伊之助が何で紙なんか...?」
折り畳まれたそれを開いて書いてある字を見て目を見開く。マジマジと見つめていると縁側を通った炭治郎に声をかけられた
「あ、それは...」
「え、炭治郎知ってるの?」
「ああ。Aに手紙書きたいから字を教えてくれって頼み込んできたんだぞ?」
愛されてるんだなあ、そう言って炭治郎は笑う。私の為に字を書こうとした伊之助に愛おしさが込み上がってくる
「炭治郎」
「ん?何だ?」
「私がこれを見た事は内緒ね。勝手に見たなんて言ったら怒るから」
「ははっ、そうだな」
そう言って私達は笑い合う
『おまえがすきだ』
「...私も好きだよ、伊之助」
これからも貴方と一緒に楽しく暮らせますように。そう願いながら私は寝ている伊之助の頬にキスを落とした
________________________
かまぼこさん、リクエストありがとうございました!!!
普段誰も触らないであろうあの被り物の中に手紙隠してたりしたら可愛くないですか!!??(唐突)
続きは色々書けると思うので読者の皆様の好きなように妄想しちゃってください!
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シルバーウルフ - 黛パフェさん» リク大丈夫ですか!?伊之助で拘束系ヤンデレをお願いします。 (2021年2月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
にわかですが - や、やっぱ伊之助は可愛いよ。うん。ぎゅーってしてあげたい。 とにかく可愛いよね 作者さん本当ありがとうございました! (2020年2月19日 20時) (レス) id: c2d2cfd7cc (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 名無し56915号さん» 可愛くてかっこいいなんて伊之助は罪な男ですよ。ありがとうございます! (2019年9月4日 21時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56915号(プロフ) - 伊之助かわいーしかっこいいですよねーわかります!まじわかります!めっちゃもう好きです!更新がんばってえください!楽しみにしてます! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 2fc398b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - かまぼこさん» おばあちゃんは人生の先輩なので笑笑。あーんするのも彼は無意識です!笑笑。よかったです!ありがとうございました! (2019年8月9日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月31日 9時