【鬼滅の刃】嘴平伊之助に恋する貴方へ【短編集】

噛み跡とキスマークの違い ページ3

「キスマークってなんだ？」

「んー？どこからそんなこと覚えてきたのかな？」

「弱味噌の野郎が言ってた」

「善逸あのバカ！！」


ついこの間出会い、共に鬼退治をすることになった竈門炭治郎と我妻善逸。善逸のことだからきっと、好きならキスマークの1つでもつけとけよ、とか何とか言ったんだろう。正直いい迷惑だ。だってこの人私の首筋に噛み付いて血まで出しちゃうような人だよ？(私は食べ物じゃありません参照)


キスマークなんてつけさせようものならそんな甘いもので終わるはずがない。絶対噛む。また首筋を噛まれて血に興奮した伊之助が私の事襲うに決まってる


「A、知ってんなら教えろよ」

「っ、痛いから嫌...」


ふいっとそっぽを向いてみる。でも全く反応がない。ちらっと伊之助を見てみると何やら考えている様子。でも何かが浮かんだのだろう、この前噛み付いた私の首筋に触れた


「...これのことか？」

「...っ、ちょっと違う」


あ"ぁ？？とキレた伊之助の腕を引いて首筋をちゅうっ、と吸い付いた。唇を離すとほんのり赤くなっているそこ


「......こうやってするの！」

「わかった」

「いや今しようとしなくてい、ひゃっ！？」


私を抱きしめた伊之助はこの前とは逆側の首筋にちゅぅぅと強く吸い付く。唇を離してじっとそこを見つめているが、眉間にシワが寄っている。なんでそんな不満そうな顔なの...


「俺はこっちの方が好きだ」

「は、？え、ちょっと待って、や、やめよ、痛いし...」

「知らねえ。我慢しろよ」


そう言って今度は項に顔を寄せてくる伊之助のことを本気で拒めない私も物好きなのだろう


やっぱり噛み付くのがお好きなようです

獣でも甘えたいんです→←狸寝入りは要注意

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