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「おい、Aっ」
「猗窩座さん...」
俺の名前を弱々しく呟いたAは力が抜けたのか俺に身体を預ける。痛々しい傷跡の他に赤く色付くこれは...痕か?項に目を向けるとそこにはくっきりと付く歯型。鬼がやったのか?そんなことを考えている間に杏寿郎が俺の傍まで来ていた
「猗窩座、その女子をなぜ鬼であるお前が助ける?」
「悪いな杏寿郎、戦いはまた今度だ。それと、こいつのことを調べるのはやめてくれ。調べようものなら容赦しない」
俺は杏寿郎にそう告げてAを抱き上げて森の中を走る。日の出まであと少し。ここで捨てようなんて考えはなかった。自分の命を投げ打ってでもこいつを、Aを助けたいと思った。それにAを襲った犯人も気になるしな。ひたすら走ってAの屋敷に着き、いつもの布団に寝かせると気がついたのか目を開けた
「猗窩座さん...?」
「ああ。おい、A...その傷は誰にやられた?」
目を覚ましたAは俺を見て安心したように微笑んだ。傷が痛むのか顔を歪ませる。初めて会ったあの時には考えられないほどAに触れたいと思っている。起き上がったAの身体をそっと優しく抱き寄せるとAは俺の胸元に顔を寄せて話し始めた
「っ、あの...この傷は普通の鬼に付けられました。食べられかけた時、童磨さんと妓夫太郎さんが私を助けてくれました」
「なぜあいつらが...」
「無惨様の命に決まってるだろう?猗窩座殿」
「お前が人間の女を守って戦いを放棄するなんてなぁあ」
いつの間にか現れた上弦の弐と上弦の陸は怪しい笑みで笑った
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rio - とっても素敵なお話でした…!猗窩座殿、好きです…!!ありがとうございます(; ;) (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ce86c1008 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 梦雨さん» ありがとうございます!!猗窩座にはぜひ人間の女の子と絡んで欲しいなあと思って作りました!頑張ります! (2020年4月11日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - すごく読みやすくて素敵なお話ですね!わたし鬼の中で一番猗窩座が好きなのでこういう作品はすごくありがたいです…!続きがすごく気になります!更新楽しみにしてます! (2020年4月11日 12時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - マキラさん» ほんとですか!ありがとうございます!! (2020年3月16日 21時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - 正直に言いますと、私は、貴方を尊敬しています! (2020年1月3日 23時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月17日 1時