2日目 ページ3
「...おや、今夜も来てくださったのですか?」
「...近くに人間がいたからだ」
近くに人間がいたから、というのは本当だ。だが、来ようなんて思っていなかった。会うのは1度きりだと思っていたのになぜかこいつのことが頭に浮かんできて立ち寄ってしまった
「ふふっ、いけないことをしている気分です」
「鬼と人間が会うなどいけないことだろ」
「それでも、私はここから動けませんし、会いに来てくださったのは猗窩座さんですよ?」
昨日血を吐いていたためか今日は布団に入っている。だがこいつは俺が来るとわかっていたかのように障子を開けていた。どこまでも気に食わんやつだ
「猗窩座さん。こちらに来てほしい、なんて言ったら来てくださります?」
「...は?」
何を言っているんだこの女は。縁側まで来てやっているというのに家に入ってこいというのか?何故そこまで俺がしてやる必要があるのか、わからない俺は1歩もそこから動かない。すると、Aは悲しそうな目をして俺に微笑んだ
「さすがにダメですよね。我儘を言ってしまいました。ごめんなさい」
「...まだだ」
「え?」
「まだお前の近くには行けないと言っている」
俺のその言葉にAはその綺麗な目を見開いた。なぜ俺もあんなことを口走ったのか、自分で理解できなかった
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rio - とっても素敵なお話でした…!猗窩座殿、好きです…!!ありがとうございます(; ;) (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ce86c1008 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 梦雨さん» ありがとうございます!!猗窩座にはぜひ人間の女の子と絡んで欲しいなあと思って作りました!頑張ります! (2020年4月11日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - すごく読みやすくて素敵なお話ですね!わたし鬼の中で一番猗窩座が好きなのでこういう作品はすごくありがたいです…!続きがすごく気になります!更新楽しみにしてます! (2020年4月11日 12時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - マキラさん» ほんとですか!ありがとうございます!! (2020年3月16日 21時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - 正直に言いますと、私は、貴方を尊敬しています! (2020年1月3日 23時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月17日 1時