俺の彼女は。〈黄〉4

従姉妹 ページ4

Iwamoto side


少し大きめのショッピングモールでデートしていたある日。


『あの雑貨屋さんかわいい』

岩「入る？」

『うん』


？「Aちゃん？」


声をかけられたのは、俺ではなくA。


呼ばれた方を振り向くとそこには家族がいて、旦那さんは女の子と手を繋いでて、奥さんが押すベビーカーの中で男の子がぐっすりと寝ている。

声的にAを呼んだのは奥さんの方かな？
旦那さんは軽く会釈をしている。


『万理ちゃん？？』

万理「やっぱり〜！
久しぶりやな！！」

『お正月ぶり？』

万理「デート中やったやんな、ごめんな？」

『ううん！大丈夫！

あ、この人はいとこの万理ちゃん。』

岩「はじめまして。」

万理「はじめまして。
前ゆーてた彼氏さん？」

『そう！』


仲良くワイワイしてて、話す言葉も全部関西弁。
旦那さんと目が合って、軽く会釈する。


『ほなね万理ちゃん！』

万理「うん！またね！」


別れた後、再び手を繋ぎ直して目的の雑貨屋さんに入る。


岩「仲良いいとこさんなんだね」

『ちっちゃい頃とかよく遊んでもらっとって、今万理ちゃんらも東京住んでんねん。

ほんでな、＿＿＿＿』


小さい頃から馴染みの人と話してたからか、関西弁が強め。

それに、お姉さんともとれるような関係性の人と話した後だからか、話し方も少し幼くなってて。


岩「かわい」

『せやねん、めっちゃかわいいやろ？万理ちゃん』


あー、Aのことなんだけどな、笑
Aよりかわいい人知らないし。


『なー照、ちゃんときいとぉ？』

岩「なに？」

『だからぁ！

万理ちゃんは照と同い年やの！』

岩「え、そうなんだ」

『ちっちゃい頃めっちゃ遊んでもらっとったんよ。
今は私が万理ちゃんの子供と遊んであげてんねん。
5歳と2歳。』


Aは子供得意なんだ、、、
確かに面倒見良さそうだし、何しろ長女だもんな。

Aが子供と戯れるのを想像して、俺らの子供を想像する。



岩「俺らも子供、作ろうね」

『だいぶ先の話やけどな。
1人は寂しいし、2人は欲しいなぁ』

岩「俺も。」

『私らの子供ってどんな子なんやろな、照に似てイケメンかな』


私に似てブチャイクになったらどうしようって訳のわからないことを言ってるから、「そんなわけねぇだろ」ってツッコミを入れる。


Aとの将来のことが明確に想像ついて、マスクの下はニヤけるし、繋いでる手を握りしめる力も強くなる。

女子会-rq-→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す