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玉のように流れていた汗もゆっくりと乾いて
先ほどまでは右も左も真っ青だった空に雲が出てきて
燃えるような日差しを時折遮ってくれる
右にあった影がだんだん短くなってきた頃
「翔ちゃん！」
という空気を切るような悲痛な声があがった
何事かと声のした方を見やれば椅子から崩れ落ちそうになっている翔くんを抱きしめるように支えている相葉ちゃんがいて
横にいたにのも俺も慌てて二人に駆け寄った
「相葉くん…
大丈夫だから…」
近づくと翔くんの意識はあるのが確認できて少しだけ肩の力が抜ける
にのも手を貸して翔くんを椅子に座り直させた
その隣に相葉くんが座って優しく翔くんの背中を擦る
少し俯き気味な翔くんの顔を覗き込むと
控えめに言っても顔色が良くなくてつらそうに眉を顰めている
「翔くんお家帰れる？
もう相葉くんに話すことない？」
そう肩をさすりながら聞くと顔を上げて
もう終わったよ、と言うように微笑みながら頷いた
「じゃあ相葉さん、翔ちゃんに肩貸したげて
下に二人の車あるっしょ？
それに乗って帰ろう」
そのまま翔くんは相葉ちゃんに抱えられるようにして坂をおりた
パンの配達用の車で来ていたから後ろが広く、椅子に座るよりはゆったりとできていて家につくまでには少しだけ翔くんの顔色も良くなっていた
運転してくれていたにのは信号が赤になるたびに後ろを向いて気にしていてくれていたし、
助手席にいる相葉ちゃんに至っては持っているタオルや水やリップクリームまで差し出してくれて、それを見ているだけで翔くんは元気になっている気がした
キュッというブレーキ音で家についたことを知る
「あ、そっか
パン屋さんだったんだね」
つぶやくようにそういう相葉ちゃんの声を聞いた
それからすぐ家に入ってリビングに布団を敷き翔くんを寝かせた
「ここでいつも寝てるの？」
「いや、翔ちゃんの具合が悪い時はいつもここ」
翔くんに布団をかけている俺の後ろで二人の会話が聞こえる
「じゃあ必要なもんとか買いに行ってくるけど
なんかいる？」
にのが目をつむっている翔くんの顔を覗くように見て声をかけた
いや、大丈夫
ありがと
と言うと
相葉ちゃんの腕を引っ張って、はいはーいと軽く返事をして出ていった
俺も行くの！？
と言う声が聞こえてきてふふっと笑い声がもれる
バタンと扉が閉まる音がして寝ていると思った翔くんからごめんね、という声が上がった
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苑子(プロフ) - こんばんは。お久ぶりです！とても大好きな作品で続きが気になりますが、ゆっくり待ってます(^^)頑張って下さい。 (2016年8月14日 19時) (
レス) id: f3218549d4 (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます！そうですね、次は潤くんの番です！翔くんのこと信じて頑張って欲しいですね！ (2016年1月29日 23時) (レス) id: fa259dd83e (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君のお陰で雅紀君元気になったね。今度は潤君だね。続きが気になります。 (2016年1月26日 7時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます！そうなんです、にのちゃん大活躍ですね笑次はじゅんくんの番がやってきますよー！応援してやってください笑 (2016年1月10日 0時) (レス) id: fa259dd83e (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ(プロフ) - 苑子さん» あけましておめでとうございます！そして、ありがとうございます！ようやくじゅんくんの番がやってきそうです！笑皆さんに忘れられないうちに活躍して欲しいところです笑 (2016年1月10日 0時) (レス) id: fa259dd83e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はにぃ | 作成日時：2015年10月25日 15時
