24ページ目の夏 ページ24
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夏向「んでなぁ!夏翔がなぁ!!」
夏翔「おいちょまッ!?それ言うなって言ったやん!」
柑夏「へッwざまぁ!」
ピッ…ピッ…と無機質な電子音が病室に響く
何度も何度も鈴白に話し掛けた。やけど鈴白はピクリとも動かんかった。
水遥「ねぇ…鈴白、そろそろさぁ…!目ェ覚まそうや…いつまで寝とるん…?寝坊助やなぁ…ねぇ、ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ…!」
水遥…
鏡助「もう…!辞めろ…!水遥、辞めてくれや…ッ!」
皆…皆…壊れてる、仕方、無いやろ?鈴白の事、大好きやったんや…あは、は…もうダメなんかなぁ…!?
鈴白「……ぁ」
「「「!?」」」
水遥「鈴白!?ねぇ鈴白!!」
薄ら目を開けた鈴白の肩を水遥が優しく揺する
鈴白「み…はる…皆も……ごめん、ね…めーわく…掛けて」
鈴白は俺等の方を向いて力無く笑った。その笑顔は、今すぐにでも壊れてまいそうで儚げやったた。
夏向「迷惑やない!こんなの全然迷惑やない!!寧ろ、お前が生きてくれんなんもっと迷惑やよ!」
俺は鈴白の手を握ってベットの横に跪いた
鈴白「そしたら…すっごく迷惑かけちゃうなぁ…」
柑夏「ヤダ…!ヤダよぉ…ッ!!」
柑夏は鈴白の腹元に顔を埋めてヤダヤダと連呼しとる
夏翔「すずッ…!はぁ…!うぇッ、あぁ…!」
夏翔は溢れてくる涙を拭いながら嗚咽を零してとる
水遥「あああ!!嫌!イヤァ!」
水遥はただ、泣き叫んでいる。現実を見たくないかの様に
鏡助「死ぬなよ…!鈴白ぁッ…」
鏡助は皆が言いたい事を蹲って呟き続けている
鈴白「ねぇねぇ…折角だし、さ…泣いてないで…私の話…聞いてよ…」
鈴白の放った言葉に、皆が反応して涙を止めた。全員が"最期の話だ"と、悟ったから…
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作者名:揺ーゆらぎー。 | 作成日時:2018年6月30日 19時