２３ページ目の夏 ページ23
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｢｢｢｢｢……｣｣｣｣｣
俺達は今、静かな病院の集中治療室の椅子で黙り込んどる
その部屋のベットには俺の大好きな鈴白がいくつも管に繋がれて寝ていた
医師｢失礼致します。鈴白さんの担当医をさせて頂いております。｣
水遥｢ねぇ……鈴白は…鈴白は…起きますよね…？…また、笑ってくれますよね…？｣
皆…皆、鈴白がきっと起きてくれるって信じとれるから今、ここに居られるんや…鈴白は…また笑って…そう、思っていた＿＿
医師｢可能性は、ほぼありません…｣
＿＿＿この
医師｢鈴白さんの容態は我々が思っているより、より深刻でした…目を覚まし、明日の朝を迎えられるかどうか…｣
夏向｢何でなん…！？何で、鈴白なん…！？鈴白、何も悪い事しとらんやん…ッ！？何に何で、何で鈴白がこんなに辛い思いせんといかんの！？！｣
俺ん中の、何かが切れた。鈴白ともっと一緒に居たい、鈴白と笑い合いたい、…鈴白に伝えたい…！色んな思いが涙となって溢れ出した
夏翔｢夏向…ッ！！｣
医師｢…ですが出来るだけ話し掛けて上げてください…｣
柑夏｢話、掛ける…？｣
医師｢はい、起きているかの様に話し掛ける事でごく稀に目を覚ますことがあるのです。生きる時間は延ばせられなくても、最期の会話は出来るはずです。｣
伝え…たい…！この気持ちを…！
夏向｢…鈴白…俺、まだお前に伝えて無い事あるんよ、だから、だから目ェ覚ましィや…！｣
柑夏「そうやよ…！こんな終わり方、させてあげへん…！」
夏翔｢皆…願っとるんやよ…？鈴白が目ェさますん…｣
水遥｢最期に、少しだけでもえぇから笑顔見せてもらわんなん…！｣
鏡助｢皆、後追ってまうやん…！｣
それからは皆涙を流しながら微かな希望を諦めずに鈴白に話し掛けた。鈴白が目を覚ます事を願って…
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作者名：揺ｰゆらぎｰ。 | 作成日時：2018年6月30日 19時
