二人は友達 (ページ7)

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彼の後をついて行くと1台の黒い車が止まっていた。窓は外から中に乗ってる人が見えないような仕組みになっていて、The重要人物乗せる車、みたいな感じだった。え、これ乗んの？私が？一般人よ？
「村上ぃその子誰よ？」
私が扉の前で固まっていると窓が開き、中に乗ってた一人が村上さんに話しかけた。
「彼女が帰れないみたいなので乗せて欲しいってさっき連絡したんすけど…てかOKしてくれたじゃないっすか〜」
村上さんは少し困ったような声で答えた。すると中に乗ってる人達(？)から笑いが生まれた。
「すまんすまん笑ほら、乗って。」
そう言うと扉が自動で開いた。中は暖房が効いてるらしく、扉が開いたと同時に暖かい空気がフワッと溢れてきた。
「ヒェ開いちゃった…」
思わず声に出すと私の前後から大きな笑いが聞こえてきた。
「そりゃ開くでしょw」
「www待ってk…息がｯww」
いや恥ｯｯｯｯず。さっきまで寒く感じてたのに一瞬で全身暑くなった。てか皆さん笑い過ぎじゃね？ﾋﾟｪ、流石陽キャ…遂にこの空気に耐えられなくなった陰キャの私は、
「お邪魔します…」
と、小さくなりながら車に乗った。乗ったはいいものの何処に座ればいいのか分からなかった為キョロキョロしてると、
「村上の隣でいいならここ空いてる
よ〜」
と、二列目に乗っていたとある男性が言ってくれた。隣は特に誰でもよかったので有難くそこへ座らせてもらった。

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