二人は友達 (ページ38)

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邂逅ページ38

パチリと目が開く。現在の時刻は午前8時前。試合が始まるのは13時半。大丈夫、時間はある。寝坊はして無い。軽く身支度を整えホテル近くのコンビニへ向かう。そこで朝食を気持ち多め(当社比)で買う。ヒンヤリとした朝の空気で徐々に目が覚めていく。ホテルに戻る頃には脳はスッキリとしていた。昨日電話が切れた後からそのままだったスマホを充電しながら天気やニュース、推しの情報、宗くんの試合をやる場所への行き方の確認をする。昨日の夜から何も食べていないお腹が軽く悲鳴をあげたのでさっき買ってきたサンドイッチの袋を開けて咀嚼する。シャキシャキとしたレタスがふかふかのパン、塩気のあるハムと合わさってとても美味しい。プシュッと良い音をあげて缶コーヒーを開ける。なおこれは○AX COFFEEなのでとても甘い。そこが好きなのだが。お腹も埋まったので本格的に支度を行う。ぴょんと跳ねた寝癖を水とヘアオイルで直し、前髪をドライヤーで真っ直ぐにする。枝毛があったので目立つ所だけ軽く切る。そしていつもよりは濃いめのメイクを施す。でもやり過ぎも引かれるので程々に。洋服は…パンツとシャツで良いや。ワンピースは推しのイベントの時に着よう。
全ての支度が終わってもまだ昼前だったのでホテルのフリーWiFiに繋げ推しの動画を目に入ったもの全てを片っ端から見る。一本大体20分くらいなので5本見ても1時間半ちょい。なんて素晴らしいんだ…途中でまたお腹が悲鳴をあげたので朝に買ったご飯で余っていたお握りを黙っとけやと言わんばかりに食らいつく。暫くするとお腹は黙ったので推しの動画に集中する。いや〜やっぱ推しは可愛い。

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