二人は友達 (ページ34)

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出発ページ34

「……遂にこの日が、来た。来てしまった…ﾋｪｪ」
私は空港にいる。今は宮崎に行く飛行機待ちだ。めっちゃ人居る。空港使うなんて初めてだから、これがいつもの人の多さなのかは分からない。周りの人達の中には、ふわふわ系の洋服とかカッコイイ黒っぽい洋服を着こなしている人とかもいる。その中で浮いている私。もし、ここにいる人全員推しのイベント行く人だったらどうしよう…可愛い人、カッコイイ人ばっかりだ。
ーーーー間もなく、宮崎行きが参ります……お乗りのお客様はーーーー
「うわ、来ちゃった。」
近づく私の命日。ありがとう、今世。私、推しに逢えたら死んでもいいわ。向こう着いたらゆっくりして心身共に休もう。

……飛行機って墜落する確率低いとか言うけど、○猿好きでよく見てたから怖いんだよなぁ。フィクションとはいえ、あの中だとポンポン墜落するから。
「怖〜、でも推しに逢うまでは死ねないからな。例えこの身朽ち果てようともイベントに化けて出てやる。」
軽く深呼吸をして搭乗口へ向かった。

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