二人は友達 (ページ22)

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電話主side ページ22

「……」
ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…
「……終わｯｯｯｯたぁ〜!!」
パチンとパソコンのエンターキーを軽く叩いた。さっきまで打ち込んでいた作品を含んだファイルは、担当教授の元へ送られる。長時間丸くなっていた身体を伸ばすと、バキッボキッと大きな音で骨が鳴った。ポキッ…あ、今ヤバい音鳴った。でもめっちゃ気持ちぃ。あー伸びてく伸びてく。
「あぁーーー、今何時や…」
身体を伸ばしながら近くになったスマホで現在時刻を確認する。
「……17時ちょい過ぎ、もうこんな時間か。」
今日はもう疲れたから早くお風呂入って寝よ。あ、推しの動画見ないと(義務感)。
「ん…？何か忘れてる様な…まぁ忘れるって事はどうせ大したことじゃないし。よし、お風呂入って推しの動画みて寝よっと。」

「ｱﾞ〜風呂気持ちぃ…溶けるぅ。」
最近はシャワーだけで終わりにする人が多いらしいけど、私はやっぱ湯船に入るのが一番いいわ。湯船しか勝たん。そんな感じで、明日の為に今日の疲れを完全に消そうと30分位お風呂に入ってた。私的には長風呂じゃないんだけど他の人はどうなんだろ？
「…フー、サッパリした。」
お風呂から出て、タオルで髪の毛を乾かしていると、
ﾋﾟｺﾝ…
「おっ、来た！」
自分のスマホから推しの動画が投稿された事を知らされた。早速スマホに飛びついて内容を確認する。
「えっと今回の内容は…『有名な人に24時間電話掛けまくってみた！』…めっちゃ面白そうじゃん。てかサムネの推しかわよ。」
…ん？電話？
「………あｯ電話!!」
そういえば、今日の朝村上さんと電話するって約束してたじゃないか。ヤバいすっかり忘れていた。ありがとう推し、君のおかげで思い出した。