遭逢 ページ7
「ちゅ、中也さん…！ここ何処ですか…！」
ここに来る途中、黒服の人達がたくさんいた。
全員中也さんに頭を下げていたため、ここでの中也さんの地位と言うのだろうか、それが軽く分かる。
「…」
私の質問には答えてくれなかったが、黒服の人達を通り過ぎてついたのは、ある扉の前。
静けさが緊迫感を呼ぶ。この場に長くはいたくなかった。
「首領。中原です」
中也さんがそう呼びかけると、中から返事が返って来た。
「入りなさい」
「失礼します」といい私の手を引きながら扉の中へ入っていく中也さん。
さっき返事をした人だろう。
よくは分からないが、ここの人達が頭を下げる中也さんがこのような態度を取ると言うことは、相当偉い人なのだろう。
「…その子かい？見つかってよかったね」
「はい。ありがとうございます」
首領と呼ばれていたこの人と目が合った。
「…さて、確かAちゃんだったね。私は森鴎外。ポートマフィアの首領だ」
体が強張った。首領と呼ばれていたし、察してはいたとはいえ、はっきりと認識するとやはり怖くなってしまう。
「安心しなさい、何もしないよ？…中原くんからこれからのことは聞いたのかい？」
怖かった。ポートマフィアの首領であるのに、それを感じさせない。ニコニコと笑うポートマフィアの首領を前にしても先程とは打って変わって全くといっていいほどその雰囲気がないことが逆に恐ろしかった。
「ポートマフィアに来ることになる、とだけ…」
声が震えそうだ。
そういえば、ポートマフィアに来いとはどういうことだろうと疑問を覚えた。マフィアに所属しろということか？それともここに通えと？
「そうかい。ならこれから決めようか」
フワッと笑うこの人、森さんと言ったか？
やはり首領らしくはない。
それでも、ふと我に返って周りを冷静に見ると、やはりここはポートマフィアの首領がいるべき場所だと実感出来る。
「君はどうしたい？やはり中原くんと一緒の方がいいかな」
______中原くんと一緒の方がいいかな______
私は、本当に中也さんを信用できるのだろうか
まだ、兄とはいえない。少し前も、「中也さん」と呼ばれて少し寂しそうな顔をした彼に気づかないふりをした。
私はまだ、何も分からない
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羅生門 - 小っちゃいのに兄貴。 (2021年3月19日 14時) (
レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 未だチョッと普通の子なら様子見だが、.私は莫迦なので何でも語れる（。駄目だろうアンタ、死にたいのか!?） (2021年3月19日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
魅月 桜花(プロフ) - 長月冬麻さん» 少ないものが書けているなら良かったです。私も文章力がなく…相手の方がサポートしてくださっています。お互い頑張りましょうね！コメント、とても嬉しかったです。ありがとうございます！ (2018年8月2日 9時) (レス) id: bb7045b574 (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - 中也さんと恋人でイチャイチャしてるのは良くありますけど、兄弟でっていう設定のものはあまりないですよねぇ…。あと私も也してますが、ロル書くのが難しくて、どうやら私は文章力ないみたいです。(・ω・)ノ (2018年8月2日 9時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - はい来ちゃいました！！更新されてたやったあ…！ (2018年7月8日 6時) (レス) id: 4a699948aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅月 桜花 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1f02e14681/
作成日時：2018年5月13日 19時
