【SERVAMP】 一帯誰が←シリーズ・アンコール【アンソロジー】２

少年とキスと夢心地 ページ35

注意：クロ目線で行きます

◆◆◆

A「クロ。クーロ！！起きろよ、クロっ！！」


耳元で響く低音ボイス。
・・・あれ。Aってこんな低い声してたか・・・？と思いつつ目を開く。


クロ「・・・あ？」
A「朝から化物を見たよーな顔すんな。ほら、早く支度しねぇと。御園の家に行くんだからさ〜。」


オレに服を投げ渡しながらそう言うAはなぜか・・・男にしか見えない。
女子力永遠の0すぎて男になったのか・・・？可哀想に。


A「何か今、すっげー失礼なこと考えてたか？」
クロ「イエ、ナニモ。・・・つーか、A。お前、男だったのか・・・？」
A「クロ、大丈夫か？病院・・・吸血鬼専用の病院とかあんのか？」
クロ「知らねーよ、んなもん・・・。それよりオレの質問に答えろ・・・。」
A「本当に、昨日のこと覚えてねーの？」


オレが首を縦に振るのを見て、Aは渋々話し出した。
貴様ちゃんの兄のせいで男になってしまったこと。
元に戻るには誰かのキスが必要だということ。
昨日は荒れに荒れたため、1日空けた今日再び貴様ちゃんの家に行くこと。

全く身に覚えがないんだが・・・。

A「ショックすぎて忘れた？・・・まぁ、昨日1番荒たのクロだしなぁ。」
クロ「・・・貴様ちゃん家に行くんじゃねえのか？」
A「そうだった！！行くぞ、クロっ！！」


そう言いながら笑うA。



・・・変わらない笑顔にドキリとしたのは、まぁ秘密だ。

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