【SERVAMP】一帯誰が←シリーズ・アンコール【アンソロジー】 (ページ7)

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ちょこれーと　ページ7

２月１４日、学校＿＿＿

ガラッ
「みーんなー！おっはよー」
勢いよく教室のドアを開け、挨拶をする。ヨシヨシ、全員来てるな。
今日はいつもより家を遅く出ていたのだ。理由？だってそのほうが、渡しやすいじゃん！
「あっ、おはよー」
「はよー」
返しは様々だが、きちんと返してくれる。うん。このクラスは優しい。文化祭では色々と押しつけられたけどね。
「はいっ、皆！ハッピーバレンタイン♪」
そう言いながら、１人１人に手渡していく。
「虎雪くんと龍ちゃんもどーぞ」
「わっ、ありがとう」
「さんきゅ。
お前、女子力を持ち合わせていないくせにこーゆーのだけはやるんだな」
「黙れ」
全く、私をなんだと思っているのか。
「龍ちゃん、駄目だよそんな事言ったら」
「虎雪くん…」
ジーンと感動に浸っていると、
「Aちゃんだって、おとなしくしてればちゃんと女の子なんだから！ただ、ちょっと性格と行動がアレなだけd「虎雪くぅん！？」」
前言撤回、全く感動に浸れなかった。でも…
「ホント、これが龍ちゃんだったら許せないのに、虎雪くんだと許せるのは何でだろ」
神様、生まれてこさせる性別間違えたんじゃないの？どうして男の子なのに、こんなに女子力が高いの？
その後、チャイムが鳴り教室に来た先生にも渡すと龍ちゃんと同じ事を言われた。
そろそろ泣くよ！？マジで！！

放課後・・・

「おーい、A」
「Aちゃん帰ろー」
いつものように２人に誘われる。普段なら一緒に帰るのだが…
「ごめん２人共！今日、寄ってく所あるから」
御園とリリィ、鉄とヒューにも渡しに行くつもりだったのだ。お世話になってるし。
あとスーパー。うん、これ大事。食べるもの無いし。
「そっか分かった。また明日」
「うん、じゃーねー」
こうして私は、各家に向かった。
……そして！スーパーに到着！
いやだって、急いだつもりだったんだけどお豆腐の特売、間に合いそうになかったんだよ！だから、クロに(ほぼ無理矢理)血を飲んでもらって此処まで来たというわけさ。
因みに、クロは人型のまま隣でゼーゼー言ってる。うるせ。
「おーい、隣で五月蠅いぞ」
「お前っ、此処まで運んでやったというのに…なんだ……その態度」
「ありがとーごぜーましたぁー」
そう言いながら、スタスタ奥へと進んでいく。
※お豆腐は、御一人様２丁までです。