【SERVAMP】一帯誰が←シリーズ・アンコール【アンソロジー】 (ページ2)

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吸血鬼ボディチェンジ.1 ページ2

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風がビュービューと吹いてうるさい寒い冬の日。
今日は、休日だから学校もないし、宿題もさっさと終わらせた。よって

「私は自由だァァァァアアアア！！」

朝から窓を開けて、ヒステリーに叫ぶ少女がいたら、お出かけしている親子は

「ねーねー、あのおねーちゃんなんで叫んでいるの？捕まった人なの？」

「はいはい、見たらダメよ。頭がおかしくなっちゃうからねー」

なーんて会話をしていうだろうが私は気にしないぜ！！よっしゃぁ！！

「あー、クロは………寝てるしいいかっ、さーてと。ゲームでもしようかねー」

盛大にベットに寝そべりながら画面の中で赤帽子のヒゲおやじを操作していく。
ラスボス戦だから、やっぱり敵の数が激しかった。

「ゲーマーの私にかかればこんなのは____」

ふっと笑いながらAボタンを押しマグマを渡ろうとしたとき___

『ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああッ！！！』

「ふぁっ！？」

突然の甲高い声に気を取られ、間違ってXボタンを押してしまった

「あっ」

気付いた頃には画面にはGEME OVERの文字

「ああああああああああああああああッ！！！
クロ、テメェチクショウ！！！せっかくだったのにマグマに落ちたじゃねぇか！！」

今日こそは許さん。そのモフモフした毛を触ったあとで、バリカンで肌色猫にしてやらぁ。と思い、洗面台からバリカンを掴み、ドンッ！とドアを開けた

「クロ！！出てこい！！猫姿になって、モフモフあとでハダカにしてベランダからロープなしバンジーさせてや…………る？」

一瞬、目を疑った。
部屋にいたのは、黒猫姿のクロじゃなくて、女の人だった。しかもめっちゃ美人。
腰まである水色の髪にぱっちりとした赤眼。おまけにスラリと背が高い。
女子力永遠の０の私からすれば千を越えている数値が期待できるだろう。おめでとう。
っていうか

「………誰？」

「……オレだ」

「え？なに？オレオレ詐欺だって？」

若干ふざけながら顔を近づけてみると見覚えがある顔だった。
どこだっけか……いつも腹立たしい猫姿のやつの顔だった気がする。

「…………クロさん？」

「…………ああ」

私は無言で、バリカンを置いてハサミに持ち替えた。
そして正座をして息を吐く。

「________闇に抱かれて死ねぇぇぇぇぇえええええッ！！！
それか、その女子力を寄越せぇぇぇぇぇえええええ！！」

「に、に"ゃっ！？」

朝の部屋に二人の少女の悲鳴と怒号が響いた。