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『アンコール!アンコール!アンコール!』




ステージの方から響く、人々の声。日本トップクラスの人気を誇る誘宵Aのライブは、それほどまでに熱狂していた。

光のような所々輝きを有する衣装を見にまとった、その少女、誘宵Aが嬉しそうにくすくす、と微笑みを浮かべる。


すると、彼女のマネージャーらしき女性がAに声をかけた。




「A!すぐに車に乗らないとスケジュール通り進まないわ、ファンには申し訳ないけどアンコールは_」


「それは嫌です」



「A!?」



「この後は家に帰って寝るだけじゃないですか、私の体を心配してくれるのはとても嬉しいんですけど……。

私は歌いたいとき、歌わせてもらいます」




そう言ってマイクを持って、彼女はステージに立った。マネージャーの女性が、「全く…」と声を漏らしてから音源をいれるようにお願いをする。


すると、前奏が流れ出し、タイミングを合わせたAが喉を震わせた。





「_________!」






鈴の音のように美しく響く、歌声。


自由でいて、いつも余裕に笑い、それでいても美しい、絶対的歌姫。




そんな彼女を、彼。強欲の吸血鬼、ロウレスは何か大切なものを思い出すかのように見ていた。




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「だーりん!」



「はいはいはい。早くシャワー浴びて寝るッスよ。ちなみにオレは先に浴びさせてもらったッス」



「むぐっ」





家に帰るなり、ロウレスに抱き付こうとするA。それを阻止するロウレス。無表情なまま、Aはロウレスを不満な視線で見た。



「もう、だーりんはいつも冷たいです」



「アンタがテンション高いんスよ、ライブの後でしょ?」





む、とした表情に変えて「そうですけど」言葉を発するが言葉は続かない。Aとしては「ごはんにするッスか?シャワーッスか?それともこのままベットッスか?」くらいは言ってほしかったらしい。

絶対に言わないと思うが。





「じゃ、じゃ。だーりんも一緒に入りませんか?」



「なっ…!さっき入ったって言ったでしょ!?何聞いてたんスか!」




「照れないでくださいよ、だーりんもそろそろ私の身体に慣れないと本番で心配ですし」




「何する気!?オレに何する気ッスか!?」





「えー、だーりんってば。女の子にそれを言わせますか?ふふふ、仕方ないですね」




「超ノリっノリじゃないッスかああ!」




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美烙 - からくりピエロですかね?結構好きです (2016年9月10日 18時) (レス) id: 6844de10d5 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 刹那さん» いえいえ!楽しかった! (2015年2月27日 17時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 吊儀ちゃんの実現ありがとうございました! (2015年2月26日 17時) (レス) id: 5a66833b89 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 琥珀ルイさん» そう、からくりピエロです!でもパロディではないかなぁ?丁度聞いててさ (2015年2月24日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 津咲さん» 知ってます!超好きだよ! (2015年2月24日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志吾 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/  
作成日時:2014年12月10日 22時

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