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「なんて格好してんスかあああ!?」



バッ、とボルトでさえもビックリな速度でAから目線を外すロウレス。そしてAは不思議そうに首を傾げ、しれっ、とした表情でこう言った。



「着替えですけど。次ライブじゃないですか、衣装違いますし」



「何でここで着替えようとするんスか!?オレいるんスけど!?」




するとAは嬉しそうに顔を紅潮させる。そしてうっとりとした目でロウレスに言った。




「だーりんってば、照れてるんです?かわいいですね、別に照れなくてもいいんですのに。

いずれはこんなのが当然な仲になるではないですか。ねえ、だーりん?」



「ならないッス!絶対ならないッス!!その前に絶対殺すッス!!」



「物騒な照れ隠しですね?」



「何で照れ隠しって片付けるんスか!?ポジティブすぎッスよ!?」




そんなは破廉恥な姿のままでロウレスに迫るA。彼女には羞恥心というものが存在しないのだろうか。

そしてついに、ロウレスの顔に触れようとしたとき__




「ほら!もう5分前ッスよ!?」




「__あら?あと少しでだーりんとあんなことやこんなこと、できそうでしたのに。残念ですね、時間は意地悪です」



「何する気だったの!?」





Aのペースにはいくらロウレスでも着いていけそうにないらしい。むしろ慌てまくり、戸惑いまくり、ツッコミまくりの毎日である。大変なものだ。

その無表情を少し、というか本当に残念そうな表情に変えて、ライブの衣装を着始めた。本当に何をするつもりだったのだろうか。




(あー、もう…っ!!)





まだ頬を紅く染めながら、戸惑いを隠すように頭を抱える。


『だーりん』と呼ばれるのは嫌だし、

あのテンションには着いていけないし

ああいうことを簡単に言われるのも正直もううんざりだ





だが、





「よし、では行きましょうか」




着替え終わったAがくるり、と一回、回ってみせる。綺麗に煌めく、そのスカートが危ない位置まで巻くれ上がった。

そんなのも気にせず、むしろロウレスが反応したことに嬉しそうにクスリ、と笑みを溢す。そして人指し指をちょん、と自分の唇に当てた。



上目使いになりながら、ロウレスに微笑んでこう言った。




「じゃあ、惚れ直させてあげます。だーりん」




この主人は、きっと当分飽きそうにないだろう




「べ、別に惚れてないッスからね!?」





_END_

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美烙 - からくりピエロですかね?結構好きです (2016年9月10日 18時) (レス) id: 6844de10d5 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 刹那さん» いえいえ!楽しかった! (2015年2月27日 17時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 吊儀ちゃんの実現ありがとうございました! (2015年2月26日 17時) (レス) id: 5a66833b89 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 琥珀ルイさん» そう、からくりピエロです!でもパロディではないかなぁ?丁度聞いててさ (2015年2月24日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 津咲さん» 知ってます!超好きだよ! (2015年2月24日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志吾 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/  
作成日時:2014年12月10日 22時

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