10，モンスターボール ページ10
リリコが更にスピードを上げて走ったので私もついていっていくと森をでた。
そこには満月を背に木の上に佇むリリコの姿が。
よし、今なら捕まえられそう。
さっきだしたモンスタボールをちょっとカッコよく弄んでみる。
あーあ、モンスターボールじゃなくてマスターボールにしとけばよかったなぁ。
捕まるのかな、これ。そういえば全然ダメージ与えてなかったし……。
―――まぁいいや。
深呼吸。大きく振りかぶって――――――――投げる！
「この俺様に一撃をくらわすとは「いけ！モンスターボール！」…は?」
私の投げたモンスターボールは大きく上に曲線を描き飛んでいく。
的はリリコ……ではなくリリコの下の木に直撃。
刹那、木が消えた。
「「「あ」」」
気づいた時には既に遅し。
リリコは木が消えたことに驚いたせいか反応が遅くなりそのまま大きく音を立てて落っこちてしまった。
「……っ」
おっふ、やってしまった。まさかこんなにコントロール悪いとは。
「ごめすリリコ」
「謝る気ねえだろ」
「うん」
「おい！
……でも、まぁ、俺様にこんなにダメージを与えるとはな。だが教えてやるよ！その代償がいかに大きかったかを…！」
そういってリリコは自身の鋭い爪を振り上げる。
それが私たちに届きかけた時、ゴンが不思議そうに「君、誰？」と言った。
その言葉にピタリと動きを止めるリリコ。
ゴンは「俺がさっき殴ったのは君じゃないよね。さっきのやつ友達なの？」と続ける。
「なぜ俺がさっきのやつと別だとわかった」とリリコ(？)は戸惑いながら聞く。
その言葉にさも何言ってるの、という顔をしながら「え？だって顔が全然違うじゃん。声だって君のほうが高くて少し細い感じだし」と答えるゴン。
「え…君逃げたほうがいいよ！」
「は？」
「さっき君のドッペルゲンガーいたからあったら死んじゃうよ！
だからこのモンスターボールにはいらない？」と結構真面目に聞くと入るわけねえだろ、バカか、と鼻で一笑された。ちっ、相棒にしようと思ったのに。
リリコさえ相棒にすれば私の戦闘能力高くなりそうなのに。
今ならレオリオさん倒せるのに。魔女の宅急○の実写化で主演できそうなのに！
そんなことを考えているとリリコが急に笑い出し、おとーさん！出てきなー！という。
そして二人と合流するとさっきの夫婦とリリコがいた。
―――モンスターボール
(このモンスターボールにはあの木が入っているのか…うん、出したくない。
レオリオさんにでもプレゼントしよう)
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ミカミカ(プロフ) - ふわさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。夢主の性格は完全私好みに作ってるんですけど需要あるのかな、なんて思ってたりしてて…好きって言ってもらえてうれしいです！ちゃんと更新していけるよう頑張ろうと思います！ (2018年1月14日 18時) (
レス) id: 1378b71dbe (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 内容も面白いですし夢主の性格も好きですし語彙力に満ち溢れてて素晴らしいと思いましたっっ！！！即お気に入り登録ですねわかります。例え方とかそれ持ってくるのかーっ！って感じで好きです笑応援しています！頑張ってください！ (2018年1月14日 11時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます！！！これからもちゃんと一話ずつ更新していけるように頑張ります！ (2018年1月9日 22時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - おもしろくて最高です。頑張ってください！ (2018年1月9日 22時) (レス) id: 61e483c7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカミカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mei1127/
作成日時：2018年1月6日 18時
