12，定食屋 ページ12
ナビゲーターのリリコ(母)の足に捕まり夜空をひとっとび。もちろん私には腕力ないのでリリコ母が掴んでくれてる。
うわぁ、風が気持ちいいぜ、なんてなることもなく、私の腕はもう限界です。
もうね、腕の感覚がないの。手に血が、血が…
そして落ちそう！！とっても怖い！
もう無理！いつぞやのおばあさんに引っ張られた時より痛し。
もう早くついてくれ―――――！
――12，定食屋
夜が明けて、ザバン市にやっと着くと気が付いた時にはもうナビゲーターはお兄さんだけで、どうやら私は気を失っていたらしい。
危ないだろ、とまたレオリオさんに説教され、皆市場を観光してたのに私だけ道の真ん中で正座だ。うぅ、手も足も痛い。
暫くするとクラピカさんが戻ってきて「それくらいにしておけ」とレオリオさんを制す。
渋々口をつぐむレオリオさんにドヤ顔するとまた説教が始まりそうなのでやめておこう。
少し歩くとお兄さんは足をとめ「ここか」という。
目の前には高くそびえたつビルが。
おっふ、さすがや。やっぱり人気なのかな。あれ、そういえば…
もってきたリュックのなかをがさごそと漁るもやはり目当てのものはみつからない。
まずい！！
私は重要なミスに気づく。
筆・記・用・具がない……！！
クラピカさんにそのことを伝えて貸してもらおうとするも、何言ってんだこいつ的な目で見られてそれ以上は何も言えなかった。
いや、筆記用具重要！
「君たち、何やってんの？ここだよ、ここ」
お兄さんが指さすのはビル―――ではなく草に覆われた小さな定食屋だった。
「え、えぇー……」
ガラリ、と扉をあけると「いらっしゃいー」という野太い声と、揚げ物のいい匂いがした。
「ステーキ定食、4人前」
「え！？おごってくれるの！？」
お兄さんやるぅ〜太っ腹だなー
いや、ちょうどお腹すいてたんだよね。昨日から私何も食べたないや。ありがたい、ありがたい。
「焼き方は」
「弱火でじっくりことこと飽きるまで」
いやぁ、すぐに食べたいから別にそんなに焼かなくても....と思ったが常連さんなのかもしれないし、そっちの方がおいしいんだな、と思い黙っていた。
あ、とお店のおじさんが声を漏らし、奥の部屋は3人だった、という。
私をみて一言。
「悪いけどそこの嬢ちゃん一人で右の部屋はいってくれるかい？」
――――――定食屋
(私だけぼっち)
(とても寂しい)
(更にはステーキもない。)
(この店最低だっ！！)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミカミカ(プロフ) - ふわさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。夢主の性格は完全私好みに作ってるんですけど需要あるのかな、なんて思ってたりしてて…好きって言ってもらえてうれしいです！ちゃんと更新していけるよう頑張ろうと思います！ (2018年1月14日 18時) (
レス) id: 1378b71dbe (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 内容も面白いですし夢主の性格も好きですし語彙力に満ち溢れてて素晴らしいと思いましたっっ！！！即お気に入り登録ですねわかります。例え方とかそれ持ってくるのかーっ！って感じで好きです笑応援しています！頑張ってください！ (2018年1月14日 11時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます！！！これからもちゃんと一話ずつ更新していけるように頑張ります！ (2018年1月9日 22時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - おもしろくて最高です。頑張ってください！ (2018年1月9日 22時) (レス) id: 61e483c7f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミカミカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mei1127/
作成日時：2018年1月6日 18時
