7日目 ページ8
「Aさぁ、最近幸せそうだね？」
帰り道、親友のしまちゃんが怪訝な顔をしてきいてくる。
あのしまちゃんが、あんなにいつも不幸なのに、どうかしちゃったのかしら…と頭を抱えている。
す、凄い！
……何を隠そうこのしまちゃんはご令嬢であるのだ。そんな方が今私と一緒に帰って、私のために悩んでくれている！
優しすぎる…と感動してる私を無視してしまちゃんは、「で？男でもできた？」なんて爆弾発言をする。
「…え！？」
なんで、そうなる。しまちゃんが一番しってるでしょ。私、ラブレターの一通も貰ったことないんですけど！？(Aの恋愛知識は友達と少女漫画である。)
「だって、ここ最近楽しそうじゃん？」
「…………」
私はここ最近楽しかった出来事を思い返す。“ここ最近”で起こった出来事なんてあれくらいだよな。だからといってコナン君は中身はあれだけど外見小学生だし？男というより男の子だろう。確かに両親もいない今、私は家に一人なはずなのに、コナン君がいてくれることは凄く心強いが…
「Aの最近の挨拶がごきげんよう、しまちゃ様、だから軽く引いたんですけど」
「…誰がいったの？それ。」
「あんた」
「？！」
いやーしまちゃ様はないわー、ぶん殴ろうかと思った、といってるしまちゃんに勢いよく謝ると、冗談だよバーカなんて舌をだして笑ってくれる。可愛い、いや、違う、いや、可愛いけども、ダメだ、記憶にない。確かにテストバッチリー！何て足がふわふわしてた時期もあったけどそんな事いった覚えがない！(結局平均点だった)
「中條驚いてたよ？」
「あの中條君が！？」
私がこんなにも酷く驚くのは理由がある。しまちゃんのいった“中條”とは、中條翔くん。学園一イケメンと有名でファンクラブもあるようなお方なのだ。話せただけでも幸運な事だ、と思っていた遠い存在が、何故か最近話すようになった。
「中條にごきげんよう、小鹿くん、何てウインクするもんだから」
「………」
まったく記憶にない私は目をこれでもかというほど開きぱちくりする。
中條くんに小鹿。無礼すぎる。誰だ、そんなこといった奴！
…私だ。
「中條、すごい顔が真っ赤だった」
「怒ってらっしゃる！」
そう考えるととても気分が落ちて重い足取りで家に帰る。
リビングにいくと、コナン君が顔を私の方にむけ「Aどうしたんだ？暗い顔して。落とし穴？」と若干嬉しそうな顔をして聞いてきた。この際A姉ちゃんから呼び捨てになったことは気にしないことにした。
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ニッチ(プロフ) - 初めまして！とても面白かったです！キュンとして切ない感じが良いです！番外編とか見てみたいなって、ちょっと思いました！ (2018年7月6日 4時) (
レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - * 森さん@tear *さん» ありがとうございます！楽しく読んでもらえて嬉しいです(*^^*)了解しました！ (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - 月影愛梨さん» 了解しました！ (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
* 森さん@tear *(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいてます。アンケートですが、1がいいです！ (2018年1月9日 20時) (レス) id: a504df0074 (このIDを非表示/違反報告)
月影愛梨(プロフ) - アンケートですがワンです！ (2018年1月9日 18時) (レス) id: a85507e01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカミカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mei1127/
作成日時：2017年1月4日 22時
