ある日うちにやってきたコナン君。

26日目 ページ43

いやぁ、ついに参りましたマリンパークランド！！さすがに日曜だと人が多いぜ！！
入場ゲートをくぐるとお姉さんがカップルはイルカの写真いれつきネックレスでーす！なんていうから欲しいなあ、と思ったわけですよ。

そもそもね、なんでカップルじゃないともらえんのですかい、っていう話ですよね。
だって欲しかったんだもん。そうおもった私は決して悪くない。

「ご兄弟ですか？」

「カップルです」

「お連れの方はどこに？」

「みえないんですか、この子です」といってコナン君を抱き上げる。

いえ、でも兄弟では…というお姉さんにカップルです、とにっこり笑って黙らせる。
こう見えても彼中学生なんです、歳の差カップルです、と押し切るとお姉さんは戸惑いながら「そ、そうなんですねっ…失礼しました……！！」と引き下がる。

お目当てのイルカのネックレス型写真入れをもらった。


計画通り、なんてどこぞのデスノートの主人公の真似をしてみる。
私の頭の中はもうディズニーのパレード状態だ。

私とお姉さんの会話を黙ってみていたコナン君から物凄い視線を感じたけど気にしない、気にしない。

「カップルは無理あるだろ……」

「ゴリ押しすればいけるかと！」
でも、そのおかげでほら！といって獲物をみせる。

よかったな、と呆れた顔で私に言うコナン君に何言ってるの、コナン君の分だよ、といい1個渡す。
私の後ろに並んでた一部始終を見た家族は結構引いた顔をしてお土産屋に向かっていった。

(うむ、やはり無理があったか)

まあ、仕方ない。これもイルカの写真入れ付きネックレスを手に入れるためだ。
「あっミルキーくん！！」

おさわりコーナーのところに何やら人だかりができていたので何事だと思い様子を見ると私がどうしても会いたかったイルカのミルキーくんがいた。

「やっぱりかわいいねえ」


「どこがだよ」
あんなにしことイルカとアヒルを足して３で割ったやつ、なんて訳の分からないことをいいだすコナン君。

(どうしたんだろう。お疲れなのかな？)

心配しつつも目の前のミルキー君がどうしてもきになり、ごめん！謝罪して群れに飛び込んでいく。




――――――

(うわぁお。ミルキー君がいっぱいだ。
……あ、頭とれた…)

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