ある日うちにやってきたコナン君。

25日目そのろく ページ40

「え……き、きす？？」
青ざめたり赤くなったりするAをみて忙しいやつだなと心の中で呟くコナン。

「僕ね、結構早苗さんの近くにいたんだよね。でも、トリュフに何かを入れるそぶりしてなかったもの」ね？とAに同意を求める。
Aはずっとご飯食べてました、なんていえずにこりと微笑んで誤魔化すことにした。
(やばいやばい。ご飯食べてさっきまでトイレにこもってましたなんて言ったら恥ずかしくて死ねる……！！)

「…あら、そしたら私は犯人じゃないんじゃないの？」

「ううん。早苗さんが犯人だよ。」

「そこまでいうなら証拠をみせてくれるかしら。」

「証拠は亮さんみれば一発だよね」というコナンの言葉を聞き一同の視線は遺体に移される。
大方はわからない、といったような顔をする。
勿論Aも。
Aがもしかしたら気づいてくれるかもしれない、とわずかながら期待していたが気づく気配が一向に見られない。
「口元…だよ」
そういうとAは遺体をまじまじと見た後小さくあっという声を漏らす。

「口紅……」

「…そう、早苗さんの口紅がついてるんだ。そして早苗さんのスリッパにも、粉がついてた。」

「確かに……！キスはしたわ！！だけどそれが殺したなんて証拠にはならないじゃない！第一動機がない！私は妊娠してるのよ！？」
少し取り乱したようにいう早苗さん。
不謹慎だけど自分はコナンの世界にいるみたいだ、と思っていた。生推理…！と喜びたいところだが、やさしかった近所さんがなくなったことと、自分が捕まりそうだった、ということからとてもそんな気になれなかった。

「早苗さん……カモミールーやローズマリー、看護師のあなたならそれが妊娠にわるいことくらいわかってたでしょ？妊娠、本当は喜んでなかったんだよね」

何言ってるの…と大きく目をみはる早苗。
コナンはそんな彼女を冷たい表情で見つめる。

「ついでに亮さんは不倫をしていた……でしょ？」
コナンが顔を向けた先は早苗……ではなくさっきAとコナンの会話に入ってきた女性だった。

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