3日目 ページ4
「よし、い、一回落ち着こう」
「お姉さんもおちついてね」
お茶をすすり、今の状況を整理すると家に帰るとコナン君がいて、今ここにいるのはコナン君で、かわいくお茶を飲んでるのもコナン君で、足のつかない高い椅子に座って足をぶらぶらさせてるのもコナン君で…
なにこれ、可愛い。どうしよう、本当は私変な血が混ざってるのかも。
うーん、ありとあらゆる不運にみまわれて、どんなトラブルにも大抵経験してきたはずなのに。
これは、不運?幸運だよね?あれ、でも下手したら私つかまっちゃう?
そしたら先ほど想像したテロップが流れたり…だめだ。とりあえずどうしたらいいんだ。
いや、コナン君は漫画のキャラであって、国民的人気キャラであって、気づかれたら変な人に連れてかれちゃったり…でも、私がこのこといたら小児誘拐で逮捕?
特によくできたわけでもない頭をフル回転で考えるけど、どう考えてもおかしいと思うんだ。
あえて突っ込まなかったが、なぜコナン君がここにいるんだ、その疑問を思いきってぶつけてみることにした。
「ど、どうしてコナン君がここにいるのでしょうか」
だってあれだよね、このこはキャラクターだもんね。
確かにドッペルゲンガーの線も考えたけど、どう考えたって、似すぎだし、もう似せてるとしか思えないもん。
いや、待てよ、作者がこの子をモデルにしたという線は?
うーん、とうなってるとコナン君は不思議そうに見つめてることに気づく。
「僕ね、気づいたらここにいたの」
「……気づいたら?」
「うん。ねえ、お姉さんどうして僕を知ってるの?」
何回か聞かれた質問に言うべきか、否かを考える。だって、この子が本物じゃないと私すっごい恥ずかしいよね。いや、モニタリングなのかな。
もしかするともう少したったら家にテレビ局がきて、モニタリングです、なんていわれるかもしれない。どういう反応すればいいんだろう?女優の名に懸けて(別に女優ではないが)知らないふりを突き通すべきか…
「ほ、ほら……君が漫画のキャラに似ててね?えーと…うん」
あ、と私は気づいた。このこが本物なのか確かめる方法がある!
「え?お姉さん??」
私はコナン君(?)に近づくと彼の首元についている蝶ネクタイにてをのばす。
コナン君は吃驚した顔をしているが、お構いなしにコナン君から奪うと「あー」といってみる。
すると、どこかできいたことのある声がして、それはまぎれもなく私がいっていて、まぎれもなく私の声ではなかった。
この瞬間私は確信する。この子は本物のコナン君であると。
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ニッチ(プロフ) - 初めまして!とても面白かったです!キュンとして切ない感じが良いです!番外編とか見てみたいなって、ちょっと思いました! (2018年7月6日 4時) (レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - * 森さん@tear *さん» ありがとうございます!楽しく読んでもらえて嬉しいです(*^^*)了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - 月影愛梨さん» 了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
* 森さん@tear *(プロフ) - こんばんは!いつも楽しく読ませていただいてます。アンケートですが、1がいいです! (2018年1月9日 20時) (レス) id: a504df0074 (このIDを非表示/違反報告)
月影愛梨(プロフ) - アンケートですがワンです! (2018年1月9日 18時) (レス) id: a85507e01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカミカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mei1127/
作成日時:2017年1月4日 22時