21日目そのに ページ29
私は自分の考えが馬鹿げてたことに気付きもういっかい家に電話をかける。
「...今度は忘れもんか??」
声色が嫌そうに聞こえるのは無視し、「やっぱり本はいい!!」そういい放ち有無を言わせず電話をきる。
いや、うん。
私めっちゃばかじゃん。
「え?本人にかわせるって??」
ことの始終を訳ワカメな状態でみていた中條がついに口をひらいた。
Aがコナンファンなのはしっているし、話も何度か聞いたことがあった。
当初コナンはアニメでやってたらみるくらいの感覚だったが、Aが好きだときいてわりとがちめにみたやつだ。
今日日直で、新刊が買えないから弟の太郎くんに頼んだのだろう、と思った。
だが、志麻関が本人に頼んだのかときき、あのAの慌てようをみるとなんのことだかさっぱりだった。
そういえばあの太郎くん、江戸川コナンに似てたな、とぼんやりと思いつつ疑問をぶつけた。
A、さっき電話でコナンくんっていってたか?
俺の存在を忘れてたのか青い顔して「こ、これは違うの...!!」と慌てるAにこいつまた面倒なことに巻き込まれたのかな、と思った。
結局よくわからないまま部活がおわり家にかえる。
ベッドに寝転がり最近は部活以外も充実してるな、なんて考えを巡らす。
それも全部Aを好きになったからかな。
最初は、不思議な子だと思った。
彼女の周りではいつも不可解なことがおきる。
天性の巻き込まれ体質なのだろう。
ありとあらゆる災難に苛まれても彼女はいつだってけろっと笑ってるところが尊敬してた。
彼女に話しかけてみたいと思い実行する機会を伺うも、彼女の周りはいつだって特殊な人がいる。
志麻関華も例に漏れてないが、そのほかにも漫画をとおして意気投合したヤンキーや、言葉が通じてないのになんかなかよくなってる外人、さらにはスポーツ選手、モデル、叔父いちゃん、と様々な人が彼女の周りにいるので若干本当はこのこ凄い人なんじゃ...と半信半疑だった。
そんなこんなで話す機会を伺っているうちにどんどん気になり、優しいいい子だとわかり気づいたときは好きだった。
女子と話すことなんて業務連絡くらいしかないし、苦手だったけど、彼女とは不思議なくらい話せるし、話したいと思える。
それくらい好きだった。だから最近の彼女の変化には、気づいていた。
163人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニッチ(プロフ) - 初めまして!とても面白かったです!キュンとして切ない感じが良いです!番外編とか見てみたいなって、ちょっと思いました! (2018年7月6日 4時) (レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - * 森さん@tear *さん» ありがとうございます!楽しく読んでもらえて嬉しいです(*^^*)了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - 月影愛梨さん» 了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
* 森さん@tear *(プロフ) - こんばんは!いつも楽しく読ませていただいてます。アンケートですが、1がいいです! (2018年1月9日 20時) (レス) id: a504df0074 (このIDを非表示/違反報告)
月影愛梨(プロフ) - アンケートですがワンです! (2018年1月9日 18時) (レス) id: a85507e01d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミカミカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mei1127/
作成日時:2017年1月4日 22時