20日目そのさん ページ26
コナン君としまちゃんと私の間に暫しの沈黙がながれる。
「あ、ほんとに連れ込んじゃったの?」
無表情にいいはなつしまちゃんの一言にぴきっと表情が凍り付く。
コナン君は焦りの表情を浮かばせつつ「ち、違うよ!花子姉ちゃんがいないから一緒に住まわしてもらってるだけで…」とフォローをいれる。
「大体花子姉ちゃん?だっけ。その人どこにいるわけ?」
「え、えーと、留学しててね?両親もついていっちゃって…」
「それって普通女子高生に小学生まかせるの?」
うっ、どうしよう。もしかして怪しんでるのかな。もしかしなくても怪しんでるよね。
探ってるのか、手ごわいなしまちゃん!
「短い間だから!ね?」
「ふーん?…にしてもながくすんでるようだけど」
「え?」
なぜそんなことがわかるんだ、コナン君も私も驚きの表情を浮かべる。
「いつも帰るの遅いAが、ここ3週間ホームルームが終わるとすぐにかえるじゃん?最近付き合いも悪いって先生もいってたしね」
ただ淡々と事実を述べてるだけなのに、その言葉が私にぐさぐさささる。
確かに部活も、委員会も入っていない私はいつも先生に雑用を任されたり、お喋りしたりしていた。
ていうか付き合い悪いって先生がいうの!?確かにほぼ毎日雑用おしつけられるけどさあ!
私をなんだと思ってるんだ!
…じゃなくて、
確かにコナン君がきてからなるべく早く帰るようにしてきた。
でももっと他に理由がある、そう言おうとした。
その逃げ道はしまちゃんによってふさがれた。
「最近、妙に楽しそうじゃん?携帯のホーム画面、太郎君だね。」
「!?」
携帯のホーム画面、変えたのはコナン君が来てから。
パシャリ、と家で撮ったやつだ。
ばれてる・・・
もうチェスでいうチェックメイト状態じゃね?
いや、詰んだわ。
これで警察かなー短かったような、長かったような。
お母さんお父さん、おにいちゃん、ごめんなさい。
そんなことをぼんやり考える。
不意にコナン君が「A、もうよくねーか?」といった。
A姉ちゃん、これはコナン君が外用でつかってる言葉。
それがいつもの呼び捨てに。口調もいつものに。
これはもうばらしてもいいという意味なの?
確かにこれ以上の言い訳は苦しすぎる。
しまちゃんなら、大丈夫。コナン君が話してもいいというなら私は…
諦めたようにため息を吐く。
「・・・しまちゃん、驚かずにきいてね!」
普通にはなしてしまうだろう。
(大体しまちゃんに隠し事とかできたためしがなかったよ。ここまで粘った私はえらいとおもう)
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ニッチ(プロフ) - 初めまして!とても面白かったです!キュンとして切ない感じが良いです!番外編とか見てみたいなって、ちょっと思いました! (2018年7月6日 4時) (レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - * 森さん@tear *さん» ありがとうございます!楽しく読んでもらえて嬉しいです(*^^*)了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - 月影愛梨さん» 了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
* 森さん@tear *(プロフ) - こんばんは!いつも楽しく読ませていただいてます。アンケートですが、1がいいです! (2018年1月9日 20時) (レス) id: a504df0074 (このIDを非表示/違反報告)
月影愛梨(プロフ) - アンケートですがワンです! (2018年1月9日 18時) (レス) id: a85507e01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカミカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mei1127/
作成日時:2017年1月4日 22時