ある日うちにやってきたコナン君。

20日目そのに ページ25

「こ、コナン君…」
もっと他にないのか、そう問おうとしたとき、ある重大なことに気づく。
はっ、今私…

「…コナン君？」

「おまっ！」

怪訝な顔して問うしまちゃんと慌てるコナン君。
私は今犯してしまったことの重大さに気づく。

あれだけ隠してた鈴木太郎＝江戸川コナンという事実。
今私はその名を呼んでしまったんだ。

コナン君が名演技をしていたのに、もう、こんなことなら、不運な人で良かったじゃないか、そう思ってももう遅い。


「あ…えーと、ほら、太郎君ってさ、名探偵コナンに出てくる江戸川コナン君に似てない？」

「いや、しらないけど」

「しまちゃんはアニメとかみないもんね！私ねそれがすきであまりにもにてたからよんじゃうんだよねー」あはは、と笑ってごまかす私。

コナン君が主演男優賞だとしたら私は主演女優賞かな！？と自画自賛。
コナン君もそれにのっかり「そんなににてないのにねー！」と無邪気にいう。

「じゃ、じゃあリビングいこっか」

「あ、いいの？」

私がそう提案すると無理やり入ってきて今更ながら許可を求めるしまちゃん。
おーう、強烈なマイペースだ…

でも、ここで無理やり返すのは不自然だし、コナン君の存在がばれてしまったんだ、これ以上何の存在を隠す必要がある。

「いやー久しぶりにきた」
そういってソファに座り込むしまちゃん。
朝食も食べてない私たちはお腹がすきしまちゃんには紅茶を、私たちは軽くおにぎりを食べた。
「一緒にすんでるんだね？」


「う、うん。花子ちゃんから預かっててね？」

「そ？私はてっきりあんたが男の子連れ込んだのかと思ってたけどね」

「え…え！？？」


「うそうそ。冗談だよ。あんたが誘拐するとか思ってないから。あんたチキンだし」


(…半分正解だと思います)

誘拐というか、仕方なかったってゆうか…
でも、別に預かってるわけでもなく勝手にコナン君と暮らしてるのは本当だし…

犯罪なのか！？でも悪いことしてないよ！
チキンだもん！

(…しまちゃん、核心ついてるようで怖いです)

20日目そのさん→←20日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す