13日目 ページ14
ある日の昼下がり。
昼食を食べ終えた私達はのんびりとしていた。
ピンポーン、その音に私はインターホンのモニターをのぞきこむと、宅配便ですという声がする。
「はーい。……って…わっ!?」
青い顔をしたおじさんにどでかい荷物を手渡しされる。
てか重っ!!え、これなにはいってんの?
その他にも4箱届き、私は目を丸くした。
なんじゃ、この荷物。
フランスから送られてきたものだとコナン君が不思議そうにいう。
「オメェの両親ってフランスいってんの?」
「うん。でも、両親こんなに送ってくるかなぁ?」
たしかにイケイケの両親だし、今時のパーリーピーポーとなんら遜色ない性格してるけど、こんなに大きな荷物を送ってきたことは一度だってなかった。
私はネットショッピングなんてしてないし、何かに当選するような運だってもってないし…
でも両親以外にフランスから送ってくる人なんて…
あ、一人いた。
顔をひきつらせる私に「思いあたるやつでもいんの?」と聞いてくるコナン君。
「…うん」
私はポケットから携帯を取り出すと、ある人物に電話をかけた。
すると1コールする前にすぐにでた。
「もしもしA!??」
電話越しから耳がキーンとするような大声をあげる人。それは、
「これ、送ってきたの、
お兄ちゃんでしょ」
箱にはってあるテープを適当にビリリリと剥がす。
「そうだよ!気に入った?」
箱の中からでてきた大量の服に私は苦笑する。
「どんだけかってんの?この箱全部服?」
「ああ。フランスはAに似合いそうな服がいっぱいあるからなー、どれがいいか迷っちゃったよ」
迷った結果この量ですか。
一枚の服を手に取ると、大胆に胸元のあいた紫のドレス。
おいおい、こんなのいつ着てくんだよ。というか、似合わないだろ。
ない胸をみせてどうする…
そう思いつつもきている自分を想像する。だがすぐにないない、と首をふる。
コナン君も吃驚してる。
私がさっき手にとったドレスと私を交互にみて苦笑しているレベルだ。
「……もう、似合わない服をかわないでよね。」
「何いってんだ?似合うに決まってんだろ。俺的にはメイドの…」
言い終わる前にブチっときる。
「どうすんの、これ…」
送られてきた大量の服をみて、私は大きいため息をはいた。
「これが私のお兄ちゃん。佐藤真。」
説明しろ、というコナン君に写真をみせる。
「へー、かっこいいな。」
「うん。顔はね」
顔は、という言葉に妙に違和感を感じたコナン君は眉を潜める。
「私のお兄ちゃんはね。薄々気づいてると思うけど、重度の、シスコンなの」
163人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニッチ(プロフ) - 初めまして!とても面白かったです!キュンとして切ない感じが良いです!番外編とか見てみたいなって、ちょっと思いました! (2018年7月6日 4時) (レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - * 森さん@tear *さん» ありがとうございます!楽しく読んでもらえて嬉しいです(*^^*)了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミカミカ(プロフ) - 月影愛梨さん» 了解しました! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 53b155e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
* 森さん@tear *(プロフ) - こんばんは!いつも楽しく読ませていただいてます。アンケートですが、1がいいです! (2018年1月9日 20時) (レス) id: a504df0074 (このIDを非表示/違反報告)
月影愛梨(プロフ) - アンケートですがワンです! (2018年1月9日 18時) (レス) id: a85507e01d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミカミカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mei1127/
作成日時:2017年1月4日 22時