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由乃side(ゲームのプロローグ)
？「そこまでにしてくれる？」
？「間に合ったようですね」
(、、！この人達は？)
突然走り込んできた二人組を前に、弁慶さんと与一さんは弾かれたように後ろへ下がった。
弁慶「てめぇ、、、梶原景時！」
弁慶「俺の前にその面見せたからには、死ぬ覚悟ができてんだろうなぁ？」
(すごい迫力、、、っ)
景時「相変わらずよく吠える犬ですね、武蔵坊弁慶」
弁慶「黙りやがれ、外道が」
瞳に雷光を宿す弁慶さんを前に、眼鏡をかけた男性は動じた様子もなく冷笑を浮かべている。
(この二人の仲は、相当険悪みたい、、)
与一「よう、坊ちゃん。あんたも来てたんだな」
？「那須与一、、、。文句でもありそうな言い方だけど、俺がいると不都合があるの？」
与一「おー、すげーあるわ。あんたがいると適当に戦えなくなるから、やなんだよね」
与一「一応さ、色々とけじめつけないといけねーだろ。、、、なあ、平重衡」
重衡「、、、まあ、否定はしないよ」
さっきまでと雰囲気が変わった与一さんを前に、相対する男性、、、重衡さんの顔も張り詰めていた。
(みんな何か因縁がありそうな感じだけど、、、)
重衡「ねえ、そこの君。さっきからぼんやりしてるけど、お馬鹿さんなの？」
由乃「お、お馬鹿さんって私！？」
景時「他に誰がいるんですか。さっさとその狐を連れて、あそこに見える森まで走りなさい」
景時「そこで黒髪で偉そうな男とゆるふわ筋肉男の二人連れを見つけるんです。いいですね」
由乃「は？黒髪、、、ゆるふわ、、？」
口早に命じられ、質問する暇もないままに背中を強引に押される。
(どうしよう、、、っ)
(この人達が味方がどうかはわからない。だけど、、、助けてくれたのは確かだよね)
由乃「っ、、、わかりました、どうかご無事で」
小狐を抱き、震えながら駆け出した私の後ろで鋭い金属音が響いた。
(！？あれって斬り合ってる音？私、何に巻き込まれてるの、、、っ)
(、、怖いよお兄ちゃん、、、)
暗い竹林の中を闇雲に駆け回っていると、不意に何かにぶつかって体勢を崩す。
由乃「わっ」
？「おっと」
？「危ないところだったね。大丈夫かい？」
由乃「っ、すいません！ありがとうございます」
衝突した男性に抱き止められたのだと気づき、慌てて声を上げた。
？「いいえ？どういたしまして」
(なんて眩しい笑顔)
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作者名：ミキ | 作成日時：2022年9月1日 23時
