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その時またお兄ちゃん達との思い出が蘇る。
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あれは確か自分で作って大事にしていた腕輪を脅されて取られた時だった
幼い由乃「うわあああん！！」
幼い蓮「どーしたの？由乃」
幼い由乃「あの人達に腕輪取られた！」
幼い蓮「そっかぁ。ちょっと待っててね。天」
幼い天「りょーかい(*`･ω･)ゞ」
幼い由乃「蓮お兄ちゃんどこぉ？」
幼い天「蓮は今外せない用事が出来てな？一旦家に帰ろうか」
幼い由乃「うん。」
数分後
幼い蓮「ただいま」
幼い由乃「！蓮お兄ちゃん、おかえりぃ」
幼い蓮「はい、どーぞ」
幼い由乃「これ、、私の腕輪？」
幼い蓮「うん。割れちゃってたよ、ごめんね？」
幼い由乃「ううん！ありあと！」
幼い天「由乃、一度守りたいと思った事は脅されたりしても屈しては行けないよ？」
幼い由乃「何で？」
幼い蓮「きっと由乃はとても後悔してしまうからね、約束だよ？」
幼い由乃「うん！約束！」
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由乃「探してたって」
近づいてくる弁慶さんと与一さんを見ながら、一抹の不安が脳裏を掠める。
(二人を疑うわけじゃないけど、、。この子の傷が刃物だとしたら、人間がつけたはずだ)
由乃「ええっと、、この小狐をどうするつもりなのか聞いてもいいですか？」
由乃「手当てしたばかりだし安静にさせてあげたくて」
弁慶、与一「、、、、、、」
(どうして黙るの、、っ？)
弁慶「説明は出来ねえ。巻き込まれたくなきゃ、何も聞かずに去りな」
弁慶「与一、狐を取り上げたらこのお嬢さんを遠ざけとけ。俺が狐を斬る」
与一「はいよー」
由乃「え？」
(斬るって、嘘、でしょ)
状況のわかっていない私の前に、与一さんがすっと立った。
与一「ごめんな？あんたにはほんっと気の毒だと思うんだけど」
与一「俺達もあんまりゆっくりしてられねえからさ」
由乃「っ、、待って」
伸ばされた手をとっさに振り払い、小狐を抱きしめながら後ずさる。
弁慶、与一「っ！」
由乃「納得出来ません！この子が何をしたっていうんですか？」
与一「おいおい、やめときなさいって」
与一さんがもう一度私に歩み寄ろうとした時、、
？「そこまでにしてくれる？」
？「間に合ったようですね」
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作者名：ミキ | 作成日時：2022年9月1日 23時
