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私は、はぁ、、、。とため息をつく。


亜嵐くんはきっと使用人の身でお世話になっている立場なのに遊んでいることが気に食わないのだろう。


でもそれは前の家でもそうだった。


"ここに置かれてる身分で遊んでくるなんてすごい神経"


叔母さんと舞香ちゃんの声が頭の中でこだまする。


謝ろう。



そう思い階段を登り亜嵐くんの部屋をノックする。


亜「なに?」


やはり亜嵐くんの顔は不機嫌そのものだった。


『あの、、、。』


(言わなきゃ、、、。このままなんてやだ。)


『ごめんなさい、、、。家のことはちゃんとやるので、、、。』


私は頭を下げる。


亜「あのさぁ、、。」

『、、、。』


亜「勘違いもはなはだしいよ」


『っえ、、、?』


そういうと私の腕を引き亜嵐くんの部屋に招き入れる。


『あの、、、亜嵐くん、、?』


私が呼びかけてもなにも反応しない。


それが怒っていることを表していることは私にも分かる。


でも勘違いって、、、。


『あの、、、あらんく、、』

亜「黙って。」


亜嵐くんがそう言い放つ。

『、、、っ。』

そう言われたら黙るしかない。


『っえ、、、、!』


亜嵐くんに強引にベッドに押し倒される。


何が起きたのか分からない。

私の瞳に映るのは天井と亜嵐くんの顔。

『あのっ、、。』

亜「あんた、、、ムカつく。」


『、、、っ!』


亜「ほんとに、、、なんなの、、、?」


『っごめんな、、、、んっ』

謝ろうとすると、急に塞がれた唇。


びっくりして目を見開く。


『んっ、、、ふあっ、、、ん、、、』


亜嵐くんの舌が私の唇を割って入ってくる。

私は自然と瞳を閉じそこからは抵抗する気なんて起きなくなる。


どうして抵抗出来るはずなのに、しなきゃ行けないのに出来ないんだろう。


なぜ暴れず受け入れてしまうのだろう。


そんな自分が嫌になる。

抵抗しないその答えが分かっているから余計、辛い。


『んっ、、、。』


私の口からは甘い吐息がこぼれる。


亜嵐くんを感じれることはとても幸せ。

亜嵐くんは私のことなんかなんと思っていないのに。

それでも私は受け入れてしまった。亜嵐くんからのキスを。


亜嵐くんの手が私の胸へと伸びた時


『っ』


ビクッと身体を反応させてしまった。


すると亜嵐くんは唇を離した。

亜「なんで」


『えっ、、?』

亜「なんなんだよっ!」

そう言って私から離れ部屋を出ていってしまった亜嵐くん。


その日亜嵐くんは家へ帰ってこなかった。

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さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから亜嵐くんが積極的になります!お楽しみにしててください!! (2018年8月2日 19時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - ひき止めちゃう(。>д<) 両思いなのに離れてしまうのか(>_<)さぁどうなる?どうなる?! (2018年8月1日 20時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから行動起こしていくと思います!!期待していてください!あのGENE犬グッズ欲しいです!!早く商品化して欲しい!!プリレジェも欲しいなぁ〜笑 (2018年8月1日 13時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - 切ないですね(。>д<)亜嵐ちゃんどうする(>_<) UEOキャッチャーでGENE高のgene犬ぬいぐるみが(^_^)vでも普通に販売していただきたいですな。プリジェレグッズもonlineで (2018年7月31日 21時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - かたつむりさん» ありがとうございます!隼くん好きなんですか!私の目標は全メンバーとの小説を書くことなのでいつか隼もかけたらいいなーって思います!これからも更新楽しみにしていてください! (2018年7月31日 21時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さのひな。 | 作成日時:2018年7月17日 14時

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