好きになっちゃいけない人。2

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女「ねぇ知ってる？最近亜嵐先輩が女の子連れて遊んでるの見てないって騒いでるらしいよ？｣



女「えーそうなの？彼女出来たとか？｣



女「それは無さそうだけど本命できたって噂。｣



学校に行くと女子たちが亜嵐くんの噂をしていた。


裕「白濱さん本命できたんかな？｣



『知らない、、、。』



裕「噂によると本命らしい人と一緒にいるの見たことないらしいからそれも違うらしいけどな。｣



『、、、、。』



裕「白濱ファンが騒ぎっぱやで。｣



『ふーん。』



裕「一緒に暮らしててそういうの感じひんの？｣



私は裕太からの質問に眉をひそめる。



亜嵐くんは家に帰ってきたら夕飯を食べてすぐ部屋に行ってしまう。



でも最近は舞香ちゃん以降女の子と遊んでるの気配もなければ連れ込むことも無い。



、、、、本命出来たのかな、、、。



だとしたら私が亜嵐くんを好きでいることは亜嵐くんにとって迷惑だろう。



裕「まぁもしも白濱さんが誰かと付き合ったらそれはそれで大変やろうなぁ。｣



私は裕太の言葉を何度も何度も胸に刻んだ。



涼太くんを好きになれればいいのに、、、。





家に帰ると亜嵐くんは私よりも先に家にいた。


最近は家を出る時も帰る時も亜嵐くんとなるべく合わないようにしていた。



、、、要は避けていた。



『ただいま、、、。』



リビングに入ると亜嵐くんがいたので一応挨拶をする。



だけど亜嵐くんを見て挨拶は出来なかった。



亜嵐くんを見るとあの時の夜のことを思い出してしまうから。


リビングを出て自分の部屋に行こうと亜嵐くんに背を向ける。


亜「ねぇ。｣


私は亜嵐くんに呼びかけられて肩がビクッとしてしまった。


『な、、なんです、、、か？』



亜「なんでまた俺を避けるの？｣


『、、、っ。』



そう言って急にソファから立ち上がり私の目の前に来る。


やだ。また前みたいに身体の関係のようなことはしたくない。


私は身体だけじゃなく心も繋がっていたい。



そう思うのはおかしいのだろうか？


私を見下ろす亜嵐くん。


亜嵐くんの瞳が私を見ている。


そう考えるだけでギュッと苦しくなる。



亜「避けてるよね？｣



『っあの、、避けてるとかじゃなくて、、。』



亜「じゃあ何？それとも好きなやつ出来たから？｣



『、、、。』



亜「俺のこと、、、好きなんじゃないの？｣

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