STORY 3 ページ4
30分ほどロケ車の中で辺りを見回し
「久し振りに乗ったな。昔よりも狭く感じる……」
などと感慨にふけっていると、突然後ろから
「なぁにボケっとしてるんだよ。」
と低くて、でも少しあどけなさを残した声が聞こえた。
驚いて振り向くと彼がいつの間にか開いていた
ドアから乗り込もうとしていた時だった。
彼は私の前にすっと腰を下ろすと
「ここ……、いいか？」
と聞いてきたので
「はァ…もう座ってるじゃないですか。どうぞ。」
そう答えると彼は拒否されなかった安心感から
か顔が少し緩んでいた。
「……」
「……」
どのくらいの時間が経ったのだろうか。
体感時間的には３時間は経ってる。実際には5分
程なのだろうが。
特に彼は私を理由があって引き止めたわけでは
ないのだろうか？
しかしどっちにしろ空気が気まずいことに変わ
りなかったので、この気まずい空気に終止符を
打つようにして、私は思い口を開いた。
「あの……皇さん。 さっきどうして引き留めた
んですか？」
彼は私がいきなり話しかけたからか肩をビクリ
と震わせ目を大きく開いた。
それから彼は彼は顎に手を当て
「どうして……？どうしてだ……??」
などとうんうん唸りながら理由を探し始めた。
それから数分後、彼はいきなり顔を上げたかと
思うと
「すまない！特に理由はなかった……んだと思う。嫌だったか……？怒ってるよな……?」
と頭を下げて謝ってきた。
どうすればいいのかわからなかった私は
「え、いや、あの、嫌だったと言うよりはびっ
くりしただけだったので……。謝らないでくださ
い。怒ってもないですから……頭を上げてください。」
と若干挙動不審になりながら怒ってないことは
伝えられた。頑張ったな私。偉い。
彼は頭を上げるとこちらを見てきて
「1つ……質問がある。」
と言ってきたので、なんですか。と答えると
「なんで、なんでお前は芸能界を引退したん
だ？俺も知ったのはお前の引退後だったから聞
こうにも聞けなかったし……。」
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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結弦(プロフ) - 大変失礼致しました。ちゃんと外せているでしょうか？ご指摘ありがとうございました。 (2018年7月27日 7時) (
レス) id: fa608a9fee (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。初めてであろうとルール違反はダメです。ルールをちゃんと理解してから作品を作るようにして下さい (2018年7月27日 1時) (レス) id: cf6480ac5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結弦 | 作成日時：2018年7月26日 22時
