1人のレディ-f.t- (ページ8)

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Story.58 ページ8

りりぃ『あら、皆さんごきげんよう〜
この頃どうでしょう？執事も変わって楽しくお過ごし？』

シーン。

静まり返るこの空気感。

『た、楽しいですよぉ!!』

『も、もちっろん!!素敵なレディになるために
全力尽くしてますわ!!』

『ぼ、僕たちも執事として頑張ってますからねー!!あーははー!!』

そんなわけが無いのよ。みんな無理してる

いつも元気いっぱいなあかりちゃんも康二でさえ

ずっと黙ったままだもん。

りりぃ『それはそれは良かったですわ〜！
執事変更にしてよかっt……「あの！！！」』

…この我慢に絶え切れず遮って声を出してしまった。

この反応に辰哉が少し戸惑ってるのは知りもしなかった。

「あの!!こんなのもう辞めましょう？りりぃさま…!!」

周りもあかりちゃんも驚いた顔して私に視線が集まる

りりぃ『Aさま？あなたは今就いてる深澤執事の事

嫌なのですか？』

嫌なわけない。だってずっとずーっと私のそばにいてくれるのは辰哉だけだもん。

そうじゃなくて…

ソファに座っていたけどしっかり立って

りりぃさまの前に立つ。

「そうではなくて…どう見てもみんな苦しそうにしてます。
こんなのこれ以上続けてもみんな辛い思いするだけです。
だから……」

りりぃ『Aさま？あなたにみんなの何がわかるの？』

「分かります!!ずっと一緒にいた執事が離れて
どれだけ苦しいか…みんなきっとあの時こうしてくれるって
思ってるし、執事さんたちもみんなみんなお嬢様のためにってか考えてるのに、混乱してるはず…だからもう辞めましょう？」

りりぃさまに対抗してるところに対して他のお嬢様たち
あかりちゃんにすごく見つめられてる。

あかり『Aちゃん…………』

『戻したいです…私○○執事じゃなきゃ嫌だ。』

『りりぃさま、ごめんなさい…正直
こんなの辛いです…戻せませんか？』

『僕からもお願い致します。りりぃさま』

あかり『私も…私も康二がいい…』

向井『あかりさま……』

みんな私の後ろでこういってる。

みんなやっぱりそうだったんだね、辛かったよね

どうか戻してもらいたいな…

りりぃ『分かりました。じゃあ一つだけ。
Aさま？あなたの“執事“を私にくれたら皆さんを戻してあげましょう。……どうでしょう？』

え、、、？