Story.53 ページ3
「ごきげんよう、」
今までとは全然違った雰囲気で…。
お上品な感じを心がけて歩いては挨拶までしっかりしちゃって
逆にめちゃめちゃ見られる。
この前やられたお嬢様たちにもしっかりと挨拶をする私
何も無かったかこのように挨拶をしてはまあ変な目では見られる
いつものソファにすれば
「辰哉？紅茶お願いできる？」
深澤「かしこまりました。」
と言えばすぐにティーカップにいい香りの紅茶を入れてくれて
いつもならガサツに飲むんだけど今はお上品お嬢様なので
優雅に飲む。
この私の少し違って雰囲気をなんか感ずいたのか
お友達のあかりちゃんが寄ってきて
『Aちゃん〜？おはよう？』
「あかりさま、ごきげんよう〜今日も朝はスッキリわね」
『わね………！？！？』
明らかにその雰囲気の差を作りすぎてるお上品お嬢様演じ中な私に向かって耳元でちょっと笑いながら
深澤「ちょ、ま、Aお嬢様〜！素は忘れないで！」
と辰哉囁けられれば、やりすぎてる自分に我に返り
「あ〜！！きょ、今日はいい天気ですよね〜！あはは〜！！」
と大声を出してしまった。お上品なのが……
『よ、良かった〜！普通のAちゃん！！おはよう！
今日もいっぱいこちょこちょする〜！！』
「ちょ、こちょこちょはやめて！！！」
『えー！いいじゃん〜！！』
「ダメダメ〜！辰哉に怒られちゃうもん！」
なんてお友達と普通にお話してる私を優しく見つめて
見守ってくれてる辰哉いてくれて安心感があった。
.
.
《深澤side》
お上品なお嬢様ってそういう事か…
となりながらも演じすぎなお嬢様を一旦止めればガサツお嬢様に戻っては調節の出来ないお嬢様、
でも、やっぱり違和感を感じていたあかりさまはしっかり分かってくれて普通にお話しててくれてて俺嬉しいわ！
ん？いやでも待て…？
「辰哉に怒られちゃうもん！」
ってなぁに？俺そんな怒らないよぉ？
『ねえ！深澤くん？Aちゃんにこちょこちょしていー？』
「こ、こちょこちょ…ですか？笑」
「今日はね！辰哉が感情込めて身だしなみやってくれたんだもん！ダメだもん！！ね？辰哉？？」
『えー、じゃあもっとこちょこちょしたくなるじゃん〜！
だって深澤くんの手真っ白くて綺麗だからそんな綺麗な手に
身だしなみされちゃもう〜！！！！』
あかりさま、そ、その理由はおれよく分かんねえぞ〜？
まあ手は綺麗だけどさ！！笑
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作者名：ふあちゅ | 作成日時：2023年8月22日 0時
