Story.52 ページ2
「紫のリボンは付けてくれるんだね…」
紫のリボンというのは俺とAの大切なものなのよ…、ある日Aがこれこそ辛くなってた時に少しでも俺そばにいるって思わせるためのもの…おかげでコンテストのバイオリンめちゃめちゃ良かったもんな！！！さすが俺の力なだけあるわ〜！笑
「あったり前だろ？これは俺らの大切なもの〜！」
「んふ、分かってるもん、私紫のリボン大好きだもん」
「だろ！？あとは俺がもっと感情込めるからAは
お嬢様らしいと思う雰囲気を作って！」
と言えば口をぷくぅってさせて怒ったようにして
「ねえ〜本当に素敵なお嬢様にさせてくれるの？！」
……試行錯誤なんて言えないですねぇ…笑
「ねぇ〜？Aお嬢様？わがまますぎよ？」
「もう！！じゃあ私めちゃめちゃめーっちゃわがまますぎお嬢様の雰囲気作るから！！」
「おい〜？それはやめろ〜？」
「じゃあお嬢様らしい雰囲気ってなによぉ、、」
……問題はそこ。Sランク執事である俺だけど正直今まで他のお嬢様に就いた事がなかったから……あ、りりぃさまの元でほんの少しだけ就いたことあったけれど……。
「わかんないからめちゃめちゃお上品になる！！！」
「お上品…！！いいじゃん！！！」
「いつもワタワタしてて落ち着きないけれど落ち着きあるようにしてみる！！」
「うん！いいね〜！あ、でも素は忘れないで？」
「素……？」
「作りすぎは逆に良くないから…俺素のお前が好きだから」
「分かんないけど…頑張るもん！」
「はぁい〜でーきた！いつもより感情込めたよ？？」
A身だしなみ終了〜やっぱりかぁいいなあ〜！
あの問題となって行きづらさあるだろうけど大丈夫、
俺ずっといるから…！！
「ねえ、辰哉？」
「ん？どうしました？」
「私ね思うの、」
「なにぃ？」
「私お嬢様と執事入れ替えなんてダメだと思うの」
「うん」
「だって、あんなこと言ってくるお嬢様たちだけど…
きっとみんなその執事さんとの思い出あったと思うもん、
だから……だからぁ！！！」
「なにぃ？」
「私がみんな元通りにするもん！！！」
「おぉ！さすが俺のお嬢様！！！」
あんな酷いことされたのにも関わらずお嬢様と執事の入れ替えを戻すと言ってるA本当にお前ってやつは、さすが俺の見込んだお嬢様！
今日は何も無いといいな…りりいさまはもう俺はコリゴリ…笑
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作者名：ふあちゅ | 作成日時：2023年8月22日 0時
