さしす組に囲われています。

命の危機です ページ30

熱が出ました。


「あ゛〜遊んだ後に熱出るとか子どもかよ〜」


夜蛾先生に連絡しておかないと、
なんだかんだ言ってあの人すごく心配性だから


「もしもし？」


『Aか、どうした』


「おはよ〜ございます、今日私学校休む」


『なんでだ、どうかしたか？』


「ううん、普通に熱出ちゃって。」


『熱！？大丈夫か！？』


大声にビックリしながらも何とか大丈夫だという旨を伝えて電話を切った。


「はぁ…頭いた…」


ドンドンドンドンドン！！


「はぁ！？」


おびただしいノック音と共に夏油が飛び込んでくる。


傑「A大丈夫！？」


「伝わんのはっっっや……」


傑「何度あるの？何か食べられそう？体調は？」


「一気に話されてもわかんないよ」


傑「あぁごめん…」


夏油って変なところで不器用な人だなぁ


「授業は？」


傑「あぁ、それまでには戻るつもりできたんだ…
それより心配で…つい。」


そう言うと夏油は私の額を撫でて、肩に顔を沈めた。


「風邪移るよ」


傑「私は体が強いから大丈夫」


「ふふ、そっか」


傑「一人で大丈夫？」


「うん、そこまでじゃないから」


夏油は始業時間には帰っていった。


「はぁ…」


一人きりの時間が来ると異様に寂しい。


硝子「A〜」


「…硝子？」


バカスカ煙草を吸いながら次は硝子が入ってくる。


「ココ禁煙です」


硝子「しらね〜」


「授業は？」


硝子「サボった」


「まーた私のせいで
硝子がサボりだって怒られるやつじゃん…」


硝子「いい、こっちのが重要だし」


「ん…」


硝子はベットの縁に腰掛けて私の頭を撫でた。


硝子「夜までいるよ」


「よるまで？」


硝子「(私が帰った後、
アイツらどっちか来るだろうし)」

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