さしす組に囲われています。

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そして待つこと20分…



硝子「…」


「おまたせ！」


ぐるっと勢いよく振り返った悟は、イテッ、と首を押さえながらあんぐりと口を開けた。


悟「あ、ああ、あ、A、お、お前…」


硝子「見てんじゃねえクズ共」


はにかむ水着姿のAの前に、逞しく硝子が立ちはだかり私たちを物騒な視線で睨みつけていた。


傑「ははは、怖いなぁ」


そう言って笑うと二人の眼光が私に向く。


傑「え？」


悟「なぁんかお前余裕そうだなぁ？なんだ？
ソレ？私はお前らとは違いますってかぁ！？」


傑「な、そんなことっ」


硝子「Aの水着姿拝めたら
まずは涙を流しながら十字架を刻むだろうが」


傑「それやってたから遅かったの？」


「マジで怖かったんだよ」


硝子「Aかわいい、こっち向け」


悟「おい！何とか答えろコラァ！」


「ちょっとみんなやめなよ、仲良くしてよ」


傑「ほら、Aもそう言っているし」


硝子「………」


悟「…泳ぐか」


「ね、うんうん！」


そういう2人を見て、Aと顔を見合わせて笑った。こういう素直なところはいい所だね。


悟「A」


「ん？なに？」


悟「すっげー…かわいい。」


「ぶはっ」


悟「うわ！なん、なんだよ！」


傑「ははは、ほら見て、カメラ持ってきた」


悟「おぉー！俺にも撮らして！」


傑「順番順番」


「みんなで写真とろーよ！」


悟「ナイスっ！」


こうやって無邪気に遊んでいる時の私たちは、
最高に仲がいいと思う。


「ハイチーズ！」


あまりにも皆が年相応の笑顔で写っているから、
なんだか嬉しくて笑みがこぼれた。


硝子「ニヤついてんぞ夏油」


悟「犯罪クセェ」


傑「ひどいよ」

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